お鮨屋さんが手がける焼かない焼肉ってなに?真相をたしかめるべく「焼うお いし川 銀座凛華楼」へ行ってみた

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2025年10月16日 14:00  Pouch[ポーチ]

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先日、Pouch編集部に届いたのはちょっと不思議な試食会の案内状。なんとそのお店は、“魚の焼肉” を食べられる専門店だというんです……!

「肉を焼かない焼肉」って一体どういうコトーーーー!?!?

あまりに気になったので、「焼うお いし川 銀座凛華楼」のディナーにうかがい、その全貌をたしかめてきました!

【贅沢すぎ! 「至福の三色丼」】

2025年9月25日、銀座三越新館12階にオープンした「焼うお いし川 銀座凛華楼」。築地本店、六本木、名古屋、博多、ベトナム・サイゴンに続く6店舗目となるそうです。

この日いただいたのは「三色丼 SANSYOKUDON コース」。まず振る舞われたのは、お店の名物となる「至福の三色丼」です。

ステーキ肉かと見まがうほど極厚のまぐろを炙ったら……。

イクラとうにが乗った上に乗せて完成ですっ。もうどうですか、このビジュアル!!! 彩り、輝き、シズル感……すべてがフォトジェニックなのは言うまでもないんですが、もちろん食べても美味。

濃厚なウニ、プチプチと弾けるイクラ、とろけるほど柔らかなまぐろの三位一体で脳が幸福感に満たされます。

夢中でかき込んじゃいそうですが、別途用意されたワサビや葉ニンニクの漬け物などの薬味で途中で味変するのもまたよき。こちらのお店、そうした細やかな配慮も行き届いているんです。

しかし、これがメインかと思ったらとんでもない。このあと、私は「肉を焼かない焼肉」の神髄を目撃してしまったんです……!!

【魚の焼肉、その神髄を見た!】

今回いただくのはコース料理なので、言ってみれば「至福の三色丼」はほんの序章のようなもの。

途中、主役と言わんばかりに満を持して登場したのが「凛華楼名物の盛り合わせ」です!

刺身で食べられるほど新鮮な魚を数十秒だけ炙っていただくのですが、焼き過ぎればそれはただの焼き魚。プロの料理人によるそれぞれのネタに合わせた絶妙な火入れは、目の前で見ていて感動を覚えるほどです。

中でも驚いたのが、魚を肉に見立てた食べ方。天然のフグはニンニクと塩気が効いていて、焼肉のタン塩さながら。

タレに漬け込んだまぐろのほほ肉は、味わい、食感ともに旨味たっぷりのカルビのように感じられます。

はたまた、美しいサシの入ったまぐろの大トロは、生卵をつけていただけば和牛を使ったすき焼きと本気で勘違いしてしまいそう。

なるほど、「肉を焼かない焼肉」とはこのことなのか……! こうして1品ずつ味わって、“魚の焼肉” の本当の意味が理解できた気がします。

ただし、魚を使っているので焼肉そのものとまったく同じではありません。味わい自体はそれぞれの魚らしさが感じられますし、まぐろなどは脂がたっぷりと乗っているものの食べた後に肉のようなこってり感が続かないため、どんどんと入っていきます。

まさに、魚と肉のいいとこどり!

合間に出された「お造り」や「ほうれん草とえのき茸と菊花のお浸し」「オクラと豆乳のすりながし」も絶品。

特に私が気に入ったのが、大量のハマグリを長時間煮込んだという「ハマグリ出汁の冷麺」。なんでこんなに濃厚なスープが作れるの……!

最後にデザート「杏仁豆腐マンゴージュレ」をいただき、さわやかさな後味とともにフィニッシュとなりました。

【銀座で覚えておきたいお店】

魚を焼肉に見立てるというスタイル、炙った魚をその場で提供するというライブ感、モダンで上質なもてなしや内装などすべてが新鮮で、一期一会の料理体験。このひとときがずっと続けばいいのに……と料理が終わるころにはちょっぴり寂しさすら感じちゃいました。

「三色丼 SANSYOKUDON コース」は1万5000円相当とのことですが、その金額に見合うだけの価値あり。というか、この内容や場所を考えればむしろお安いかもしれません。


銀座でちょっと贅沢に食事したい、でもそこまで肩肘張らずに楽しみたい……なんてときにうってつけのお店。私もがんばってお仕事して、次は個人的に足を運びたいと思います!

■焼うお いし川 銀座凛華楼

住所:東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 新館12階
営業時間:【平日】11時〜15時(ラスト 14時)、17時〜22時(ラスト 21時) 【土日祝】11時〜22時(ラスト 21時)
定休:施設に準ずる

※季節によって内容は変わります。

参考リンク:焼うお いし川、プレスリリース
執筆・撮影:鷺ノ宮やよい
Photo:(c)Pouch

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