
【写真】舞台『醉いどれ天使』キャストの豪華な集合ショット
黒澤明監督と三船敏郎が初めてタッグを組んだ同名映画を原作とし、新たなスタッフ・キャストを迎えて“25年舞台版”として上演される本作。映画でも印象的なダンスシーン、圧倒的な音楽、そしてライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現を満載に、戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出す。
会見には、演出の深作健太も登壇。祖母の南部雪枝が映画にダンサー役として出演、さらに父・深作欣二は本作をきっかけに映画監督を志したそうで、「不思議なご縁があり、非常に因縁深い作品」と語り、「まさか戦後80年の節目の年に演出させてもらえるとは。光栄なお話です」と親族と関わりの深い作品に自身も参加できる喜びも明かした。
「初舞台の方からベテランまで、バリエーション豊かな面々が揃った」というキャストとの稽古については、「順調に、毎日楽しみながら進んでいます。あとは、どれだけブラッシュアップして初日を迎えられるか。演出家として楽しみでなりません!」と手応えを感じている様子だ。
そんな深作の一方、「僕たちは追い込まれていますけどね(笑)」と苦戦していることを明かした北山。戦後を描いた作品を令和に上演することに「とても意義を感じています」と語り、「観てくださった方の心に残るものにしたいし、そこから咀嚼して何かが体に染み込んで、考えるきっかけとなる作品になることを目指して作っています」と意気込む。
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プレッシャーは感じつつも、稽古を通して手応えも感じ始めてきているよう。「きっと、観てくださった方に重厚感のあるメッセージが届くと思います。深作さんが演出することによってエンタメにも昇華されているので、楽しみにして劇場に足を運んでいただければ」とファンに呼び掛けていた。
舞台『醉いどれ天使』は、東京・明治座にて11月7〜23日、名古屋・御園座にて11月28〜30日、大阪・新歌舞伎座にて12月5〜14日上演。