「衛星コンステレーション」に関する契約を締結したIHIの井手博社長(右)とICEYE(アイサイ)のラファル・モドジェフスキ最高経営責任者(CEO)=16日午後、東京都江東区 IHIは16日、フィンランドの地球観測衛星メーカー「ICEYE(アイサイ)」と、高精度データの提供が可能な同社製衛星を調達する契約を締結した。多数の小型衛星を展開して目標を探知する「衛星コンステレーション」を構築・運用し、日本の防衛や安全保障強化に役立てる。
アイサイの衛星は24時間、天候や昼夜にかかわらず地表の様子を撮影できるのが特徴。2029年度までに最大24基のコンステレーションを構築することを目標に、まず4基を数百億円で購入する。近く打ち上げ、26年度初頭からデータを取得できるようになる見通しだ。
IHIは、日本国内に衛星製造拠点を設けることでもアイサイと協力。取得した陸上・海上のデータを同盟国や同志国へ提供することも検討し、将来は官公庁や産業向けにもサービスを提供したい考え。