自民・維新 連立合意へ協議大詰め 維新は野党協議から離脱で退路断つ 双方が「大きく前進」と明かすも結論持ち越し

2

2025年10月17日 18:53  TBS NEWS DIG

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

TBS NEWS DIG

TBS NEWS DIG

きょう、自民党と日本維新の会による2回目の政策協議が行われ、双方が「大きく前進した」と明らかにしましたが、結論はきょうも持ち越されました。総理指名選挙まであと4日。連立合意にまでたどり着くことができるのでしょうか?

きょう午後、再び顔を揃えた自民・維新両党の幹部。笑みを浮かべる自民党・高市総裁。一方の維新・藤田共同代表は厳しい表情です。

前回の協議のあと、お互いに“基本的な政策では一致している”と声を揃えましたが、依然として隔たりがあるのが食料品にかかる消費税ゼロと「企業・団体献金」の廃止です。

およそ1時間にわたる協議終了後、自民党の小林政調会長は…

自民党 小林鷹之 政調会長
「協議全体として見たときには大きく前進したと捉えています。限られた日数ですので、しっかりと詰め切っていきたい」

維新の藤田共同代表も「大きく前進した」と評価しました。

日本維新の会 藤田文武 共同代表
「ここから最終、全ての項目において文言もそうだし、そして最終の解釈。そして期日等も含めて最終の調整、詰めを行ってというかたちで前進した」

その上で、同時並行で進めてきた立憲民主・国民民主との協議からは離脱する考えを明らかにしました。事実上、退路を断ち自民との連立を追求する構えの維新。

こうしたなか、新たな争点に浮上しているのが「議員定数の削減」です。

日本維新の会 吉村洋文 代表
「議員定数の削減。非常にハードルは高いけれど、これがないと他はできないと思っている」

維新の吉村代表は、これを政治改革の「センターピン」と表現し、自民側が受け入れなければ「連立には入らない」と啖呵を切りました。

日本維新の会 吉村洋文 代表
「まず、ここ(議員定数削減)を本当に高市さんに本気でやってほしいなと思う。そんな簡単な話じゃないのは分かっています。それが無理だったら、もう僕は入りません」

来週21日に召集される臨時国会での実現を目指すとする強気な姿勢に、自民党からはこんな声が…

自民・逢沢一郎 衆院議員(自身の「X」にて)
「現行制度で定数削減となると、大阪・東京じゃなくて地方の定数がさらに少なくなる。自民・維新でいきなり定数削減は論外です」

自民党関係者
「全ての国会議員に関わる話なのに、それを一部の党だけで押し切っちゃダメだろう」

ほかの野党からも政治改革の中心に「政治とカネ」ではなく「議員定数の削減」を位置づけるのは、議論のすり替えではないかとの指摘が出ています。

立憲民主党 安住淳 幹事長
「今回のこの派閥の話は『政治とカネ』の話とは全然次元の違う話。まずセンターピンは議員定数だっていうのは、ちょっとなんか見てて、必死に喋れば喋るほど、すり替えてるなっていうふうにしか見えない」

公明党 斉藤鉄夫 代表
「企業・団体献金の協議が進まないから定数削減の話に持っていくというのは、すり替え。非常に短い臨時国会の中で成立させていくとか、それはあまりに乱暴なのではないか」

反対論が相次ぐ「議員定数の削減」。しかし、維新の議員はぶち上げた狙いをこう解説します。

維新議員
「あえて高い球を投げたのだろう。執行部からも自民党に足下を見られないように、しっかりと高い球を投げて交渉していくという説明もあった」

維新が投げた高い球を自民はきょう、どう受け止めたのでしょうか?

自民党 小林鷹之 政調会長
「日本維新の会の皆さんのご意見、考え方は真摯に受け止めたつもりです」

これに対し維新は…

日本維新の会 藤田文武 共同代表
「最終期限は20日の月曜日だと思いますから、それまで努力したいということです」

総理指名選挙の来週21日までに連立合意を結ぶことができるのか、協議は大詰めを迎えています。

このニュースに関するつぶやき

  • 定数削減、十数年前にも聞いたことがあるような…自民党はウヤムヤにすることが多いからなぁ〜
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(2件)

ニュース設定