4連敗のマクラーレン。フェルスタッペンを脅威と認めるも、COTAでのペースに勇気づけられる

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2025年10月23日 12:30  AUTOSPORT web

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2位となったランド・ノリス(マクラーレン) 2025年F1第19戦アメリカGP
 マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、同チームが先週末のF1アメリカGPで、またしてもマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に惨敗を喫したものの、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での『MCL39』のレースペースに勇気づけられたと述べた。

 マクラーレンは、第15戦オランダGPでのオスカー・ピアストリの勝利以来、グランプリで優勝できていない。オースティンでのフェルスタッペンの勝利は、現チャンピオンチームにとって4戦連続の敗北を意味するものとなった。

 10月19日に行われたCOTAのレースでは、ランド・ノリス(マクラーレン)がターン1の立ち上がりでシャルル・ルクレール(フェラーリ)にポジションを奪われ、レースのほとんどの時間をフェラーリドライバーの後ろで過ごしたため、フェルスタッペンに勝つチャンスを実質的に逃していた。

 それでもステラは、次のように語った。「比較的安心できるレースだった。なぜなら、ランド(・ノリス)は今日のレースに勝てるペースを持っていたと思うためだ。当然、彼はコース上でそのポジションを獲得する必要があったが、それはマックス(・フェルスタッペン)が相手だと決して簡単なことではない」

「それにワンストップ作戦では、戦略的な観点から必ずしも多くのチャンスがあったわけではない。しかし、パフォーマンスの面では、勝利を争うのための充分なペースがあったと確信している」

 ステラの分析は、ノリスが21周目にルクレールをオーバーテイクしてから10周後にフリーエアを得て記録したラップタイムに基づいている。当時のペースを見ると、ノリスはフェルスタッペンよりも1周あたり1秒速く、最後の5周も0.9秒速かった。しかし、どちらの場合もフェルスタッペンがギャップを管理していたことは明らかだったため、ステラは希望的観測を抱いていた可能性がある。

 マクラーレンのチーム代表は、フェルスタッペンがチャンピオンシップにもたらす脅威を軽視しておらず、「私にとっての脅威はバクーの時と同じだ」と主張した。「予選後、私はマックスがドライバーズタイトルを争う立場にあると明確に言った。そして私が何かを言うとき、それは本心からのものだ」

「私にとって、それは謎ではない。マックスが勝てるだけの装備を備えているとき、彼は勝利候補として非常に有力な存在になることはわかっている。だから、状況に対する我々の理解は変わらない」と断言した。

 またステラは、最近のネガティブな傾向に惑わされないことを誓い、次のように主張した。「我々のやることは変わらない。パフォーマンスを最大限に維持し、より良い週末になるよう努力を続けなければならない」

「そして、この観点からバクー(アゼルバイジャンGP)のようなレースを考えてみると、我々はパフォーマンスを最大限に発揮できず、完璧なレースを展開できなかったのだ」

 だからこそ、ステラはチームが勝利の軌道に戻り、マクラーレンのドライバーのひとりにドライバーズタイトルを獲得させる力があると信じている。

「我々は間違いなく大きなチャンスを手にしており、今シーズンの勝敗、ドライバーズタイトルは我々の手中にある。他の誰かに委ねられているのではない。それが、我々が持ち続けたい考え方であり、実際に持つことになる考え方だ」

[オートスポーツweb 2025年10月23日]

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