2026年ル・マン24時間の自動招待チームが続々決定。残すはアジア枠ふたつ

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2025年10月23日 21:50  AUTOSPORT web

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ELMSのLMP2プロ・アマクラスチャンピオンに輝いたAO・バイ・TFの99号車オレカ07・ギブソン
 ポルティマオで先週末に行われた2025年ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ最終戦の結果、シリーズチャンピオンら複数のチームに来年のル・マン24時間レースへの自動招待権が与えられた。

 世界三大レースのひとつであるル・マン24時間の第94回大会に向けて用意されたELMSチーム用の5つの招待枠のうちの4つは、各クラスチャンピオンのためのものだ。残るひとつは、LMP2クラスでVDSパニス・レーシングに次いでランキング2位となったインターユーロポル・コンペティションに贈られた。

 ELMS最終戦のレポートでも紹介したとおり、LMP2プロ・アマクラスではAO・バイ・TFがチャンピオンとなり、自動招待権のひとつを確保。LMP3チャンピオンのCLXモータースポーツは、彼らの圧倒的なキャンペーンによって最終戦を前にした第5戦シルバーストンで、すでに戴冠を決めていた。

 ELMSチームで最後の自動招待枠を獲得したのは、日本人ジェントルマンドライバーの小泉洋史を擁する体制で、LMGT3クラスで82号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rを走らせたTFスポーツだ。この結果、トム・フェリエ率いるチームはふたつの招待枠を獲得したこととなり、来季のWEC世界耐久選手権において、引き続きLMGT3クラスのグリッドにコルベットのペアを並べるとすれば、少なくとも4台のマシンをル・マンで走らせることが可能だ。

 一方、アメリカ人ブロンズドライバーであるPJ・ハイエットは、欧州選手権でLMP2プロ・アマカテゴリーを制する一週間前に北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でLMP2クラスのタイトルをつかみ、同時にジム・トゥルーマン賞を受賞したため、実質的にふたつの招待枠を獲得した。

 興味深い展開として、ふたつめのIMSA固有の指名枠もTFスポーツが関わる可能性がある。これは、オリー・フィダニがウェザーテック選手権のGTDクラスで最上位のブロンズドライバーに贈られるボブ・エイキン賞を獲得したためだ。彼が昨年のこの時期に2025年ル・マン24時間の自動招待権を獲得し、今年6月のレースに登場したとき、13号車コルベットを走らせたAWAはTFのサポートを受けていた。

 そのフィダニは今月初め、来季2026年のウェザーテック選手権に自チーム、13モータースポーツで参戦し、これをAWAがサポートすると明らかにした。そして彼は、マット・ベルとラース・ケルンを含む変更のないドライバーラインアップで、ル・マンへの自動招待を受ける計画であることをすでに示している。

 最近与えられたもうひとつの自動招待権は、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS(GTWCヨーロッパ)でブロンズカップのタイトルを獲得したケッセル・レーシングに贈られた。

 来年のル・マン24時間に向けた自動招待権は残りふたつとなり、これらは12月13〜14日にマレーシアのセパン・サーキットで開幕する、2025-26年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスおよびGTクラスチャンピオンに付与される予定だ。

[オートスポーツweb 2025年10月23日]

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