
元テレビ朝日社員の玉川徹氏は24日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜午前8時)に生出演。23日に行われたプロ野球ドラフト会議で、ソフトバンクが米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(20=花巻東)を1位指名し、交渉権を獲得したことについて疑問を連発し、佐々木の過去の発言を引き合いに「大学を卒業した方がいい」と、私見を示した。
佐々木に関しては、ソフトバンクの王貞治球団会長(85)が交渉権獲得後、球団を通じ「まずは指名権を得られたことが何よりうれしいですよ。我々の思いが通じたんだと思うね。彼の魅力は何と言っても長打力。長打力というのは先天的なもので、後からなかなか身につくものじゃない。うちでプレーすることになれば、その才能をさらに開花させてチームの看板選手となれるように頑張って欲しいね」とコメントを発表。交渉権獲得後、王会長が佐々木本人と直接、電話で会話をしたことも明らかになった。
番組では昨年3月、渡米前の佐々木にMCのフリーアナウンサー羽鳥慎一がインタビューして以降、渡米後も継続的に佐々木の動向を見守ってきた。羽鳥は「去年インタビューした時、(佐々木は)『孫正義さんが、いちばん憧れる人なんですよ』と言っていた」とした上で、孫氏がソフトバンクを創業したことを念頭に「そこが指名したという。どうなのこの運命は」と感慨深げに語った。
しかし玉川氏は、「大学2年の段階で、そういう段階で、普通指名をするのか?と。(大学を)辞めてこい、という話?」と、今回の指名に疑問を呈した。
羽鳥が、昨年のルール変更で、MLBドラフトの指名対象となる選手について、MLBドラフトからさかのぼり、約10カ月前のNPBドラフトで指名対象となることが確認され、ルールにのっとったものであることを告げたが、玉川氏は「お父さんは、大学を卒業してほしいという報道もある。何のためにスタンフォードに行ったのかというと、人生は野球だけではない、ということでしょう? 卒業しないと意味がないと思っていた。じゃあ何? 日本のプロ野球はそれを辞めて来いといって言っているの? 大学卒業までが(交渉期限じゃ)ないでしょ?」と、次々と疑問を呈した。
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羽鳥が「それくらい魅力があるから。悪い言い方をすれば玉川さんの言うように…」と説明すると、玉川氏は「僕は、スタンフォードを卒業した方がいいと思う。だって、何のために行ったのかと。だって、入れないからね、本当に。世界トップの大学だから」とした上で「それを指名するのはどうなんだろうと、僕は思いました」とも、再び指摘した。
これに対し、金曜コメンテーターを務める元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂は、「ソフトバンクが彼の人生設計をじゃまするというのは、当然、ない。ちゃんとルールにのっとった指名で、交渉権を獲得したということ」と、玉川氏にピシャリ反論。「これからどうなるかは分からない。スタンフォードにだれか(球団関係者が)行って、交渉をするという話」と、今後の見通しを推測した。
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