《女性芸人“演技派”ランキング》友近、ゆりやんを抑えての見事1位は“憑依系”と話題の37歳女芸人

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2025年10月24日 11:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

本職に負けない!演技派だと思う女性芸人俳優ランキングTOP5

 いよいよ出そろった2025年秋ドラマ。近年、ドラマに欠かせないのが芸人たちの存在で、中には本職の役者をしのぐ演技を見せる芸人も少なくない。そこで、全国の男女300人にアンケートを実施。「本職に負けない、演技派だと思う芸人は誰ですか?」

「演技派だと思う」女性芸人TOP5

 女性芸人のランキングを見てみよう。8票獲得で、5位は福田麻貴(37歳)。

 お笑いコンビ、3時のヒロインのリーダーで、'20年のドラマ『危険なビーナス』(TBS系)で連ドラデビュー。昨年は『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)でドラマ初主演を務めた。

「『婚活1000本ノック』は体当たり的な役で、これを普通の女優がやると痛い感じになってしまう」と話すのは、作家で芸能評論家の宝泉薫さん。ランキングをこう分析する。

「モテないキャラができる女優が今いないから、芸人が引き受けることになる。ただ福田さんの場合ちょっとインパクトが弱い。ドラマは話題にはなったけど、役者としての認識はまだまだ薄い気がします」

 4位はヒコロヒー(36歳)で、16票獲得。

 アンケートには、

「ドラマ『キャスター』で見せたピリッと辛いスパイスのきいた役が良かった」(愛知県・男性・66歳)との回答が。「ヒコロヒーさんは、やさぐれキャラでやさぐれたコントをするという1つの芸風ができていて、それはまたどんなドラマにもハマる」

 と宝泉さん。日曜劇場『キャスター』('25年・TBS系)ではクセのある清掃員役を演じ異彩を放った。

「ああいう毒のあるリアリティーが彼女の売り。タバコをスパスパしながら何かぼやいているような役って難しいし、それができる女優はさほど多くない。ヒコロヒーさんはその気になればいくらでも女優で食べていけるでしょう」(宝泉さん)

役作りのために40キロ増量

 3位はゆりやんレトリィバァ(34歳)で、17票獲得。アンケートには、

「『極悪女王』のインパクトがすごすぎた」(千葉県・男性・65歳)

「ダンプ松本をあれだけ表現できる人はいないと思うし、ネタの中のキャラクターの演技もうまい」(宮城県・女性・56歳)

 との声が寄せられた。昨年Netflixの配信ドラマ『極悪女王』で主演。役作りのため40キロ増量し、ダンプ松本になりきった。

「体重を増やしたり、撮影中に大ケガをしたり、体当たりで頑張ったことに対する評価では」と、宝泉さん。『極悪女王』は好評を得たが、役者としての可能性はというと、

「ほかにさほど目立つ作品はなく、だから役者としては評価のしようがない。もともとクセの強い人で、それも自分探し的な面がある。アメリカに行ったのはそれもあって、今後ドラマで活躍するかというとちょっと謎」

作家の宝泉さんも大絶賛の2位

 2位は友近(52歳)で、37票獲得。アンケートには、

「演じる役どころ全部に違和感がない」(神奈川県・男性・35歳)

「頭の回転が速く見ていてすごく楽しい」(愛知県・男性・45歳)

「モノマネでも人間観察がすごい。だから俳優としても器用に演技ができるのだと思う」(千葉県・女性・59歳)

 との声が集まった。

「人間観察が得意で、いろいろな人物になりきることができる。圧倒的に芝居がうまい」と、宝泉さんも大絶賛。中でもベストワンに挙げるのが、'15年の朝ドラ『あさが来た』(NHK)で演じた使用人の役。

「朝ドラのファンが求めている脇役像を派手でも地味でもなくこなしていて、本当にいい役者だなと思った覚えがある。今は女性芸人が不作の時代で、芝居ができる人はもっと少ない。友近さんの代わりはいないし、1位でもいいくらい」(宝泉さん)

持ちネタがアメリカでも評価

 1位は渡辺直美(37歳)で、38票獲得。アンケートには、「言葉の通じないアメリカでも評価されているのは演技力があるからだと思う」(福岡県・女性・49歳)

「持ちネタのビヨンセだって演じているのだと思う。時々本物に見えてしまうくらいすごい」(愛知県・女性・44歳)

「『約束のネバーランド』での演技が怖いくらいにハマっていた」(和歌山県・女性・45歳)

 との声が。持ちネタを披露するときの“なりきり度”からすると憑依系俳優と言っていいのかも。

「渡辺さんは彼女自身がキャラクター。コスプレ的で、デフォルメが得意で、ファンタジーが似合う人」(宝泉さん)

 連続ドラマ『カンナさーん!』('17年・TBS系)では主演を務め、朝ドラ『おむすび』('24年・NHK)では伝説のギャル役を、映画『約束のネバーランド』('20年)ではシスター役を怪演。

「ドラマや映画にしても、芸人として築き上げた渡辺直美というブランドをそのまま生かしている。制作側もそれを求めていて、渡辺直美的なドラマを作りたいという前提で迎える。だからどこに出ても渡辺直美。そういう意味ではきちんと役割を果たしている」(宝泉さん)

 今クールドラマの女性芸人の活躍は? 本職をしのぐ芝居心を見せるのは─。

<取材・文/小野寺悦子>

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