
韓国のダンス「Kダンス」。人気グループ「TWICE」などの振付を担当した韓国の“カリスマ”ダンサーが来年、日本にスタジオを作るといいます。日本を選んだワケとは?
■TWICEの「TT」ダンスの生みの親 日本進出へ
TWICEなど世界的に人気のK-POP。そのダンスは最先端の振付を取り入れ新しいダンスカルチャーを生み出しています。
その振付を担当したのが、韓国を代表するダンサーのリア・キムさん(41)。これまでBoAなど多くのアーティストの振付を担当し、韓国では絶大な人気を得ています。
TWICEの「TT」のサビで涙を表したダンスを考えたのもリア・キムさんです。
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ワンミリオンダンススタジオ リア・キム代表
「(Kダンスの強みは)新しいトレンド、海外からくるトレンドなどを体で吸収し、それを自分だけのスタイルに変えて、新たなスタイルを作るのがとても速いです」
そのリア・キムさんが代表を務めるソウル市内のダンススタジオには、生徒の8割近くが外国人。短時間のレッスンを受けるのが韓国旅行の定番コースの一つとなっています。
アメリカ人の生徒
「最もクールで新しいダンスの動きを習いに来ました」
日本人の生徒
「2回目なんです。前にも来たことがあって、もう一回来たいと思ってきました」
「Kダンス」は韓国にとって稼げる産業になる可能性があります。スタジオを視察し、一緒に踊った李在明大統領も大きな期待感を示しています。
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李在明大統領(2022年 当時は候補)
「国は大々的に投資を行う必要がある。韓流・K文化への投資が多いが、私が見るにダンスもそうなるのではないか」
■日本をダンスコンテンツの制作拠点に…その狙いは?
リア・キムさんのダンススタジオは2026年、日本に進出する予定です。レッスンだけでなく世界に向けたダンスコンテンツの制作拠点にしたいといいます。
ワンミリオンダンススタジオ リア・キム代表
「(日本は)韓国と文化的に非常に近いこともあります。それでいろいろシナジーが出ると思っています。日本にいる本当に実力のある振付師たちと一緒にコラボできれば、世界を圧倒できるようなコンテンツとサービスが出てくるのではないかと期待しています」
日本のスタジオでもリア・キムさんがレッスンをしてくれるそうです。「Kダンス」の世界進出。日本で成功したらその後は、アメリカやヨーロッパへの進出も計画しています。
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■日本進出で輸入されるのはダンス技術だけではない?
小川彩佳キャスター:
いま、私の子どもは5歳ですが、子どもたちの間でK-POPのアニメ映画が大人気になっていて、こうしたKダンスも非常に身近なものになっています。
中室牧子さん:
韓国の芸能・ダンス分野は専門教育として体系化されているので、教育・オーディション・デビューまで一気通貫でやるというのが特徴です。今回の技術だけではなく、産業の仕組みみたいなものも輸入するということになるのかもしれません。
小川キャスター:
このスキームは日本でも生かしていきたいと思いますね。
中室牧子さん:
産業として大きくなるというチャンスがあるというのはいいですね。
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<プロフィール>
中室牧子
教育経済学者 教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」

