映画『爆弾』公開直前イベント (c)表記:(c)呉勝浩/講談社 (c)2025映画『爆弾』製作委員会主演の山田裕貴をはじめ、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、渡部篤郎、佐藤二朗ら日本を代表する演技派が集結し、ベストセラー小説を映画化した『爆弾』。10月24日(金)、山田と佐藤が東京・新宿にサプライズ降臨。本人たちによるチラシ配布&街頭トークを敢行し、現場は騒然となった。
西武新宿駅前のペペ広場に突如現れた山田と佐藤。「『爆弾』観てください、お願いします!」と笑顔で声をかけながら、自らの手でチラシを配布。思わぬ直接アピールに、受け取った人々からは驚きと歓喜の声が上がり、広場は瞬く間に興奮の渦に包まれた。
続いて広場2階ステージでトークイベントを実施。本作は、“平凡な中年男”スズキタゴサク(佐藤)の「霊感で事件を予知できます。これから3回、次は1時間後に爆発します」という衝撃のひと言から幕を開け、スズキの目的と正体を暴こうと、交渉人・類家(山田)が挑む、緊迫の心理戦が展開される物語。劇中では火花を散らす2人だが、この日は一転、軽妙な掛け合いで観客を笑わせた。
山田が「『爆弾』を広めるためにやってきました!あいにくの雨ですが、映画の不穏な空気にはぴったりかなと」と語ると、佐藤も「天気予報は晴れだったのに!『爆弾』が雨を降らせたのかも(笑)」とユーモアたっぷりに応じ、会場を温かい笑いで包んだ。
山田は「自分の作品のチラシを配るのが夢だった」と言い、「初めて配れて嬉しかったです。みなさん集まってくださってありがたかったです!本当にたくさんの方々に広まるといいなと思います」と笑顔。
佐藤も「学生時代ポケットティッシュ配りのバイトをしていたので、今日はその“ハイテクニック”を披露できて、こうしてお客さんの近くで渡せて嬉しいですね」と語り会場を沸かせた。
佐藤二朗「スズキタゴサクは僕と共通点が多くて」
実は佐藤は、イベント会場となった西武新宿駅に深い縁があることを明かす。上京して初めて暮らしたのが西武新宿線沿線沿いの駅でもある“野方”であり、偶然にも映画でスズキが警察に連行されてくるのが野方警察署。
「スズキタゴサクは僕と共通点が多くて、どこにでもいる中年オヤジな風貌、メタボ、スズキタゴサク』という割と平凡な名前、中日ドラゴンズファン、そしてこの映画は野方警察署が舞台になるんですけど、東京で初めて住んだのが野方なんですよ。そういう意味では、西武新宿線はなじみが深いんです」としみじみ語った。
山田も「西武新宿の近くの居酒屋さんでアルバイトしたことがあって、外で呼び込みもしていました」と懐かしそうに笑い、2人の“新宿ゆかりトーク”に客席も和やかな空気に包まれた。
山田裕貴「いままでで一番反応が熱い」
そしていよいよ10月31日(金)の全国公開を目前に控え、映画の反響の大きさについて話が及ぶ。
山田は「比べるものではないですが、いままでで一番反応が熱いです。感想の熱量がすごくて、自分もめちゃくちゃ期待しています」と胸を張り、佐藤も「ヘルシンキ国際映画祭のワールドプレミア、ジャパンプレミア、そして全国一万人試写でも大反響。どこでも“濃い”感想ばかりです」と手応えを語る。
さらに山田は、「この役はプロデューサーさんに“絶対に山田君だ”と指名していただいたんで、それが何より嬉しかったです。二朗さんとのセッションも楽しくて仕方なかった」と述懐。
「観た後の衝撃がどデカい映画なので、僕が言わなくても“『爆弾』観た?ヤバいよ!”と自然と広まっていく気がして、安心していますね」と自信をにじませた。
佐藤も「原作が悪魔的に面白くて、社会派でもあり、エンタメでもあり、人間の闇も描いている。とにかく“信じてくれ、面白いから!”のひと言に尽きます。音にもこだわってるので、ぜひ劇場で体感してほしいですね」と力強く呼びかけた。
イベントの締めくくりには、2人が最後のお願いとして街頭演説さながらのスタイルで作品を全力アピール。
佐藤は「みなさーん!佐藤二朗でございます!公開1週間前、『爆弾』のためにやってまいりました。どうか皆さんの一票を『爆弾』に!」と声を張り上げ、山田も「新宿のみなさん、雨の中ありがとうございます!『爆弾』という映画は、今年とんでもない衝撃を生む作品になると思っています。ぜひ皆さんの一票、一チケットを持って、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです!」とマイクを握りしめ、渾身の声で観客に呼びかけた。
その瞬間、新宿は再び大歓声に包まれ、ラストには雨も上がり、拍手と歓声が街中に響き渡っていた。
『爆弾』は10月31日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)