ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2025MotoGP第20戦マレーシアGP 10月24日、2025年MotoGP第20戦マレーシアGP 初日のセッションがセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がトップタイムを記録した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は14番手となった。
今大会もマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が欠場してミケーレ・ピロが代役で出場。マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)も欠場しておりポル・エスパルガロが代役、ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)も欠場でロレンツォ・サバドーリが代役参戦している。そして、アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)はV4エンジンのヤマハYZR-M1で第16戦サンマリノGP以来2回目のワイルドカード参戦をする。
45分間に設定されている午前のフリー走行1回目は、曇り空のなか気温28度、路面温度31度のドライコンディションでスタート。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)のみ1分ほど立ってからピットを出たが、その他のライダーは一斉にコースに入った。タイヤ選択はハード/ミディアムと前後ミディアムに分かれている。
開始約10分はポル・エスパルガロが2分00秒581でトップ、2番手が2分00秒659のジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)、3番手が2分00秒747のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)だ。その頃には6番手のアコスタが2コーナーで転倒した。
その後、バニャイアが2分00秒455でトップタイムを塗り替えると次にフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が2分00秒199で首位に立った。ところが、4番手のジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)はマシントラブルのようで、コースサイドに退避してピットにマシンを戻している。
多くのライダーが一度ピットに戻り、2回目の走行が始まると、残り20分にアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が7コーナーでスリップダウン。残り15分には15コーナーでミラーが転倒した。
残り13分には一気に雨が降り、ウエットコンディションに。全車がスリックタイヤのためゆっくり走りピットに戻っていく。残り5分を切るとウエットタイヤでアルデグエル、ミル、ポル・エスパルガロ、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)、アレックス・マルケス、クアルタラロ、ミラー、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)、ピロ、サバドーリ、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)がコースインして雨の中で周回を重ねる。
ヘビーレインのためタイム更新はなく、アルデグエル、バニャイア、ミルのトップ3で午前のセッションは終了した。
予選Q2への直接進出が決まる午後の1時間のプラクティスは路面にオイルが出た影響で35分遅れで開始。すぐに2分00秒台を切り、アルデグエルが1分58秒279で先頭に。2番手は1分58秒408のミル、3番手は1分58秒615のバニャイアとなり最初の10分を終えた。
タイヤ選択は前後ともにソフトが多いが、どちらかにミディアムを使用するライダーもいる状況だ。ピットインが多いままセッション開始から20分が過ぎ、そこから2回目のアタックへ入るがなかなかタイムが更新されない。
残り25分にはリンスが1分58秒691で5番手に。なお、4番手は1分58秒653のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)だ。
首位のライダーが変わったのは残り21分で、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が1分58秒129を叩き出した。続いてクアルタラロが1分58秒113でさらに速いタイムを記録した。そんななかアレックス・マルケスが2コーナーでスリップダウンを喫した。
残り16分を切るとトップ10の順位が入れ替わっていく。そんななかまた降雨に見舞われ全車がピットに入った。
小雨も止み、ラスト8分を切ると全車がコースイン。雨による路面の影響は少なくアコスタが1分57秒559でトップに立つ。続いてフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が1分58秒041で2番手に上がるが、ザルコ、ミラー、ミルがそこに食い込み、モルビデリは5番手に落ちた。また、アウグスト・フェルナンデスは9コーナーで転倒している。
残り1分を切り、最後のアタックに入るとディ・ジャンアントニオがタイムを更新したが首位は変わらずアコスタのままだった。2番手はザルコ、3番手はミラー、4番手はミル、5番手はクアルタラロ、6番手はディ・ジャンアントニオ、7番手はモルビデリ、8番手はポル・エスパルガロ、9番手はアレックス・マルケス、リンスは最後に転倒したが10番手を守り、ダイレクトで予選Q2に進出する。
ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)、バニャイア、アルデグエル、小椋、ベゼッチ、ラウル・フェルナンデスなどは予選Q1スタートだ。
[オートスポーツweb 2025年10月24日]