水野涼が得意の鈴鹿で今季2勝目。ポールシッターの浦本が2位/2025全日本ロード第7戦鈴鹿 JSB1000 レース1

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2025年10月25日 17:30  AUTOSPORT web

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チームと復活優勝を喜ぶ水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)/2025全日本ロード第7戦鈴鹿 JSB1000 レース1
 10月25日、2025年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 スーパーバイクレース in 鈴鹿のJSB1000クラスの決勝レース1が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)が優勝を飾った。

 40分間の予選では、雨上がりでウェットパッチが残っている難しいコンディションのなか、2分05秒407を叩き出した浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)がポールポジションを獲得した。

 前戦岡山で自身13度目のタイトルを決めた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は、初日にハイサイドを喫し転倒。しかし、負傷したなか臨んだ予選で中須賀はセッション中にマシントラブルに見舞われるも、最終的に2分05秒929で2番グリッドを獲得している。3番グリッドには2分6秒151の水野が入り、フロントローに並んだ。

 なお、このセッションは翌日行われる決勝レース2の予選も兼ねており、記録が反映されるセカンドベストでも浦本、中須賀、水野の順でトップ3を占めることになった。

 スタート前は雨量が変わる難しいコンディションとなった。各車ウェットタイヤを装着するなか、2番グリッドスタートの中須賀がスリックタイヤを選択。しかし、ウォームアップでスリックタイヤでの走行が難しいと判断した中須賀はピット戻ることに。初日の転倒の影響もあってか、マシンを乗り換えることなくリタイアすることを決めた。

 14周の決勝レース1のスタートでは、3番グリッドスタートの水野がホールショットを奪い、トップで1コーナーをクリア。浦本がS字から逆バンクにかけてトップを奪い返すも、続くデグナーの1つ目で水野がトップを死守して見せた。

 3番手には長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が浮上するも、岩田悟(Team ATJ)に抜かれ4番手に後退。さらに津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)、日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)も背後に迫ってきた。

 先頭の水野と浦本が抜け出すなか、3番手争いが激しくなる。3番手に浮上した岩田だったが、長島を攻略した津田拓也にオーバーテイクされ、長島、日浦の先行も許してしまった。4番手に戻った長島は、さらに津田拓也を抜き返し再び3番手に浮上。しかし、長島は津田拓也を突き放すことができず、6周目のデグナーで津田拓也が3番手を奪い返えした。

 7周目になると雨量が増え始めるが、トップの水野は好ペースで独走。浦本に対し5秒もの大差をつけ先頭をひた走る。長島と日浦の4番手争いが接近するなか、8周目のシケインで長島が止まりきれずオーバーラン。これで日浦が4番手に浮上した。

 雨脚が強まるなか、2番手の浦本が水野より速いペースで周回しギャップを縮めにかかる。しかし、10周終了時点で両者の差は4.6秒であり、水野がレースをコントロール。そんななか、4番手を走る日浦が自己ベストを更新する走りで3番手の津田拓也に迫っていく。

 レース終盤には雨脚がさらに強まり、10周目に児玉勇太(Team Kodama)が転倒。さらに12周目のS字では5番手を走行していた長島も転倒を喫してしまった。

 そして残り2周、3番手を走行していた津田拓也も逆バンクで転倒。これにより日浦が表彰台圏内の3番手に浮上した。その後、中冨伸一(RSN)も110Rでハイサイドを喫し、先頭がファイナルラップに入ったタイミングで赤旗掲示。12周終了時の順位でレースは終了となり、水野が得意の鈴鹿で今季2勝目を挙げた。2位には浦本が続いた。

 13周目に転倒でリタイアした津田拓也は12周完了時では3番手だったが、赤旗終了から5分以内にピットに戻ることができなかったため、20番手となった。そのため日浦の3位が確定し、表彰台を獲得した。

[オートスポーツweb 2025年10月25日]

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