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名曲「どうぞこのまま」のシンガー・ソングライター丸山圭子(71)が25日、東京・赤坂ストラドホールで、この日発売のアルバム「彩色兼美」の発売記念ライブを開催した。
アルバム名は「才色兼備」に由来し、「女性の心の彩り、豊かさ、美しさ」を表現した。「私の特徴のバラエティーに富んだアルバムです」と語るように、曲調はボサノバ、ラテン、和、ゴスペルとさまざまな『彩色』がなされている。
ライブでは「海とピアノと珈琲と」「風花」「Starting Over」「五線譜を舞う恋」など、アルバム収録10曲をすべて披露した。
代表曲「どうぞこのまま」は、76年7月に発売された。終わりを予感させる愛の行方だが、それでも今を、ただひとすじに、ただひたむきに生きたい、と歌う。半世紀たった今も老若男女に支持される名曲だ。
丸山は「男と女」「ある愛の詩」などの映画音楽で知られるフランスの作曲家フランシス・レイ氏が大好きだった。「(レイ氏のような)おしゃれな感じのするボサノバ調の作品をつくってみたい」という思いから、「どうぞこのまま」が生まれた。
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アルバムには「どうぞこのまま2025」のニューバージョンで収録したが、「76年バージョンを心に留めてもらっている人が多いので、当時のテンポ感やフランス映画のような映像が浮かぶようにアレンジしました」という。
この日のライブは、丸山の長男で音楽家のサトウレイ(46)がベースギター。丸山が洗足学園音楽大ロック&ポップス科の客員教授だった時の教え子の穴水佑輔(24)がピアノを担当した。年齢が70代、40代、20代の3人で、チーム「3 Generations(3世代)」と呼ばれている。丸山は「(3人の)化学反応が面白いです」。
サトウは丸山について「オリジナリティーあふれる人」と評し、穴水は「(丸山の)詞がとてもストレートに心に響く」と話した。
洗足学園音楽大は今年3月に退職したが、「丸山塾」を立ち上げて、個人で音楽指導も続けるという。ライブ活動に関しては、「回りに加藤登紀子さん、小椋佳さん、宇崎竜童さん、南こうせつさんとバリバリな方ばかりなので、私もまだまだ頑張っていきます」と笑顔で話していた。
今後は大阪、京都、名古屋でもアルバム発売記念ライブを行う。【笹森文彦】
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