グランプリのうわさ話:ダニエル・リカルド、モータースポーツの完全引退を認める

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2025年10月25日 21:00  AUTOSPORT web

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2024年F1 ダニエル・リカルド
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ダニエル・リカルドは最近、モータースポーツから完全に引退したことを認めており、F1以外で1回限りのドライバーを務めるという噂に終止符を打った。オーストラリア出身のリカルドは、いつものユーモアたっぷりのやり方で、WhatsAppのグループメッセージに「もう首のトレーニングは必要ない」と書き、さらに「神に感謝」と強調して「トレーニングのその部分が嫌いだった」と説明した。

 グループチャットではCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)のコースの難しさについて語られていたが、リカルドは、「首に関しては、最初のセクターがすごく厳しい」と説明し、「もう僕の首はそんなに強くないよ!」とつけ加えた。

 リカルドは依然レッドブルと契約しているものの、時折プロモーションイベントに参加するのみで、最近のモータースポーツとの関わりは主にフォードとの新契約によるものとなっている。パース出身のリカルドは、「フォードと提携してグローバル・フォード・レーシング・アンバサダーになることを誇りに思う」と述べ、最後に「レースの日々は過ぎ去ったが、車輪のついたものすべてに対する僕の愛はこれからもずっと変わらない」と締めくくった。


■F1世界選手権でチャンピオンとなった……

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の運営は、1978年のF1世界チャンピオンであるマリオ・アンドレッティへのトリビュートを企画する際に大きな“失態”を犯し、アメリカのファンはそのことについて彼らを許していない。オースティンのプロモーターは、サーキットの最終コーナーであるターン20をアンドレッティ・コーナーと名付けることにした。これは、現在85歳でモータースポーツに多大な貢献をしてきた、そしてこれからも貢献し続ける男性にふさわしい賛辞であるが、そのコーナーの外側で除幕された銘板には、イタリア生まれのアンドレッティが「F1世界選手権でチャンピオンとなった唯一のアメリカ人」であると記されていた。

 アンドレッティは第二次世界大戦の終結直後に家族とともに亡命を余儀なくされて以来、彼の国籍は疑う余地がなく、移住先の国に対する深い愛情は彼の言動のすべてに表れているが、事実は、この元ロータスのドライバーはF1世界選手権タイトルを獲得した最初のアメリカ人ドライバーではなく、2人目のアメリカ人ドライバーだ。

 マイアミ生まれのフィル・ヒルは、フェラーリで1961年にF1タイトルを獲得した最初のアメリカ市民となった。フェラーリが有名な“シャークノーズ”タイプの156で圧倒的な強さを見せていたシーズンであり、最も劇的な状況でタイトルが獲得された。その年は、モンツァでのイタリアGP開始直後に、彼のチームメイトでタイトルライバルのヴォルフガング・フォン・トリップスが大事故で亡くなるという悲劇が起きていたのだ。

 この銘板の不当性はアメリカだけでなく世界中のF1ファンから非難されており、COTAの経営陣は来年のアメリカGPの前に、正しい事実を記した新しい銘板をオースティンのターン20の外側にひっそりと設置する準備を進めている。


■ドイツでF1展示会

 2020年以降、F1はドイツでレースを行っていない。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けたシーズンで、ニュルブルクリンクでアイフェルGPが開催されたが、ドイツではF1への関心が依然として高いし、特に来年はアウディがグランプリに参戦する予定となっている。国内にF1の需要があることを理解した商業権利保有者は、革新的なF1展示会をオーバーハウゼン市で開催することを決定した。オーバーハウゼンには3000平方メートルを超える展示エリアがあり、ファンはスポーツの歴史と現状について理解を深めることができる。

 展示されているマシンのなかにはフェラーリF1-2000があるが、このマシンでミハエル・シューマッハーは、フェラーリで獲得した5つのタイトルのうち最初のタイトルを獲得した。これは、21年間続いたスクーデリアのドライバーズタイトル獲得への渇望に終止符を打つことになった、決定的な2000年日本GPでシューマッハーが実際にドライブしたマシンだ。

 展示される他のクルマには、ミハエル・シューマッハーとニコ・ロズベルグがメルセデスF1チームの2回目のF1シーズンで競った2011年仕様のメルセデスW02、BMWエンジンを搭載した1985年仕様のアローズA8 F1、トロロッソの2007年型STR2、2021年にマックス・フェルスタッペンが初のタイトルを獲得したレッドブル・レーシングのRB16B、そしてジャッキー・スチュワート卿が1969年に5レースで勝利を収め初タイトルを獲得した象徴的なマトラMS80-02などがある。

[オートスポーツweb 2025年10月25日]

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