ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2025MotoGP第20戦マレーシアGP 10月25日、2025年MotoGP第20戦マレーシアGP MotoGPクラスのスプリントがセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは5位、アレックス・リンスは15位でフィニッシュした。
初日にトップ10入りを果たしたヤマハの2台は、予選をQ2から戦った。クアルタラロはセッション折り返しを迎えるころ、1分57秒195のトップタイムをマーク。しかしリヤにニュータイヤを投入した2回目の走行でベストタイムを更新できず、4番手となった。FP2で20番手だったリンスは、1分57秒945で10番手だった。
午後のスプリントは気温33度、路面温度44度で行われ、ヤマハ勢を含むほぼすべてのライダーが前後ソフトタイヤを選択。2列目4番グリッドからスタートしたクアルタラロは、序盤こそポジションをキープしたが、フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)とバトルしている隙にジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)とフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)に先行を許した。しかしその後にミルは転倒し、ゴール後にアルデグエルに最低タイヤ内圧違反で8秒加算ペナルティが科され、クアルタラロは5位となった。
10番手スタートのリンスは、オープニングラップを12番手で終え、後方から迫るライダーとバトルを展開。他車の転倒で順位を回復する場面もあったが、最終的に15位でチェッカーを受けた。
また、プリマ・プラマック・ヤマハMotoGPのジャック・ミラーは14位でフィニッシュし、ミゲール・オリベイラは転倒リタイア。ワイルドカード参戦のアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)は19位で終えている。
ファビオ・クアルタラロ(予選:4番手、スプリント:5位)
「ベストを尽くした。序盤でまわりにいた数台は非常にペースが速く、フランキー(モルビデリ)とバトルしている間に大きく遅れてしまった。でも正直なところ、これほどバトルを楽しめたのは久しぶりで、昨日のことを考えればペースも決して悪くなかったと思っている。力を100%出し切れたんだ。タイヤのグリップ低下もそれほどひどくなかったので終盤もっと速く走れると思っていたが、前のライダーたちとあまり変わらなかった」
アレックス・リンス(予選:10番手、スプリント:15位)
「非常にタフなレースだったが、それは午前中のFP2ですでにわかっていたことだ。1ラップは速く走れるのだが、レース全体ではそれができない。数ラップ走るとグリップが大きく落ち込んでしまうので、原因を追求して解決策を見つければならない」
[オートスポーツweb 2025年10月26日]