自維連立は波乱含み?絶対条件の「議員定数削減」所信表明で言及なし “大臣出さない”維新の思惑とは【サンデーモーニング】

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2025年10月26日 14:30  TBS NEWS DIG

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新内閣の顔ぶれは“高市カラー”が鮮明となりました。一方、新たに連立を組む日本維新の会からは大臣を出さない形に。その思惑とは。

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「世界の真ん中で咲き誇る日本」“高市カラー”新内閣発足

10月24日、就任後初めての所信表明演説に臨んだ高市総理。

高市早苗 総理大臣
「日本列島を強く豊かにしていく。世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」

「世界の真ん中で咲き誇る日本」。高市総理は、安倍元総理が好んだフレーズを所信表明に使いました。外交安保や経済政策で、師と仰ぐ安倍氏の政治手法を意識した“高市カラー”が鮮明となりました。

高市カラーは新内閣の顔ぶれにも。まずは、最年少で初入閣した、小野田紀美経済安保大臣(42)。総裁選では「チーム早苗」のキャプテンを務めました。

自民党 小野田紀美 参院議員(2025年9月)
「誰かを下げなくても、高市先生は“高い位置”にいますから」

アメリカ人の父と日本人の母のもとに生まれ、「正義の味方」に憧れて政治家を志したという小野田氏。新設された“外国人政策”担当の大臣も兼務します。その外国人をめぐっては、自民党のYouTubeで...

小野田紀美 経済安保大臣(自民党のYouTubeより)
「不法滞在、不法就労。制度の悪用を許さない。」

就任会見では...

“外国人政策”担当 小野田紀美 経済安保担当大臣(10月22日)
「外国人を巡る現下の情勢に十分対応できていない制度・政策の見直しを、総合的な検討を進めてまいりたい」

初入閣組には、こども政策や少子化対策の担当大臣に任命された黄川田仁志氏も。総裁選の際に高市氏の会見で司会を務め、「顔が濃い方」発言で話題になった、「最側近」の一人です。

高市氏の推薦人に名を連ねていた片山さつき氏も…

片山さつき 参院議員(10月21日)
「高市さんは『高市内閣になったら財務大臣は片山さつきです』って4回くらい言っている」

その言葉通り、財務大臣に就任。

かつて20年以上、財務省に務め、主計官として予算の査定を担った片山氏。財政規律を重んじる、財務省への批判が上がっている現状については...

片山さつき 財務大臣(10月23日)
「“ザイム真理教”ということでデモが起きる。そういうスタンスにならない、政策の持っていき方がある。財政の帳尻を合わせることだけが究極目的ではない」

高市氏と同様に“積極財政”への思いをにじませました。

内閣の要となる官房長官に就任したのは、政治信条が高市氏に近いとされる木原稔氏。自身のホームページに「教育勅語の廃止で道義大国日本の根幹を失った」などと掲載。そのことを防衛大臣時代に問われると...

Q.今も自論に変わりないか?

木原稔 防衛大臣(2023年10月)
「今、閣僚の立場でお答えすることは差し控えたい」

新内閣で高市カラーが鮮明になる中、総裁選で決選投票となった小泉氏は、防衛大臣に就任。

同じく総裁選で争った林氏を総務大臣、茂木氏を外務大臣に起用しました。

さらに、石破前総理の最側近で、日米関税交渉を担った赤沢氏は経産大臣に就任。挙党体制にも配慮したとみられる布陣です。

維新と閣外協力も... 絶対条件の「議員定数削減」は所信表明で言及なし

一方で、連立政権に加わった日本維新の会からは、大臣を出さない形に。これまでの自公連立とは異なる「閣外協力」となったのです。

日本維新の会 吉村洋文 代表(10月20日)
「責任の重さは、そこまで変わるものではないとは思っている」

日本維新の会 藤田文武 共同代表(10月20日)
「『閣外協力の形でいつでも逃げられるように』との指摘があるが、そういう気持ちは寸分たりともない」

ただ藤田氏は、連立の「絶対条件」とした「議員定数削減」を巡って、臨時国会に法案を出さない場合は「連立離脱もあり得る」との認識を表明。

高市早苗 総理大臣
「共に日本の新たな一歩を踏み出しましょう」

所信表明では、「議員定数削減」への言及はなし。新たな連立は波乱含みという指摘も。また、「政治とカネ」の改革にも触れませんでした。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「『政治とカネ』の問題はけじめがついてないという国民が多いわけで、全く言及しないということは、私は不自然だと思う」

公明党 斉藤鉄夫 代表
「政治改革についての言及がひと言もなかったことにびっくりした」

“高市カラー”は、今後の政権運営にどんな色合いを見せるのでしょうか。

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  • 『閣外協力の形でいつでも逃げられるように』と言う表現より「連立離脱の可能性を脅しとして使う」のほうが現実的かと。
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