水野涼が連勝で最終戦を制し、鈴鹿連勝記録を6に伸ばす/2025全日本ロード第7戦鈴鹿 JSB1000 レース2

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2025年10月26日 19:10  AUTOSPORT web

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鈴鹿サーキットでの連勝記録を6に伸ばし最終戦を終えた水野涼/2025全日本ロード第7戦鈴鹿 JSB1000 レース2
 10月26日、2025年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 スーパーバイクレース in 鈴鹿のJSB1000クラスの決勝レース2が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)が優勝を飾った。

 前日に行われた40分間の予選のセカンドベストがグリッドに反映され、浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)がポールポジションを獲得。前戦タイトルを決めた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は2番グリッドを獲得するも、初日の転倒が影響し、レース1に続きレース2も欠場することになった。3番グリッドには前日のレース1を制した水野がつけている。

 秋雨前線の影響でコンディションは完全なウエットで今シーズン最終レースがスタートする。16周のレースは野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)と岩田悟(Team ATJ)がスタートを決めるも、浦本が2コーナーでトップを奪い返す。しかし、野左根も引かずトップを奪取し、野左根、浦本、水野、岩田のオーダーとなる。

 水野の連勝を止めたい浦本は、オープニングラップのヘアピンでアウトから野左根を攻略しトップに浮上。西コースでは全開区間が続くため、浦本が逃げていくかに思われた。

 しかし、バックストレートで野左根をパスした水野が続くシケインの飛び込みで浦本を抜き去りトップでオープニングラップをクリア。後方では10番グリッドスタートの阿部恵斗(SDG Team HARC-PRO.Honda)がスタートで大幅にポジションを上げ6番手に浮上する。さらに津田拓也(Team SUZUKI SN CHALLENGE)をも攻略し5番手に。

 先頭争いは水野と浦本の一騎打ちの様相に。そんななか、4周目の200Rで中村竜也(KRP SANYOUKOUGYO RSITOH)がハイサイドを喫し転倒。これによりセーフティカーが導入される。

 レースは8周目にリスタート。水野がリスタートを決めて浦本に差をつけるなか、浦本の背後には野左根が迫る。しかし、リスタート2周には浦本と野左根の差は広がり、優勝争いは再び水野と浦本の一騎打ちとなった。

 3番手の野左根は単独の3番手、その後方では4番手岩田に名越哲平の代役参戦ながらポジションを大幅に上げた阿部が迫る走りを披露する。

 11周目、水野がハイペースを維持しながら走行を続け、浦本との差を広げていく。浦本は水野のペースに追いつけず、終盤にはその差が6秒にまで広がり、水野が独走でトップチェッカー。今季3勝目、そして鈴鹿での6連勝を達成した。

 2位はレース1に続いて浦本、3位には野左根が入った。4位に岩田、5位に阿部、6位に日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、7位に渥美心(Yoshimura SERT Motul)、8位に津田拓也、9位に長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)、10位に関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)となっている。

 今季は開幕戦を制し、タイトル最有力と見られていた水野。しかし、負傷で欠場が続いたことによりタイトル争いに加わることができなかった。そんななか、最終戦鈴鹿ではライバルを寄せ付けない走りを披露し、2023年から続く鈴鹿サーキットでの連勝記録を6に広げた。悔しいシーズンながら、水野が自身の速さを証明する走りでシーズンを締め括っている。

[オートスポーツweb 2025年10月26日]

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