ミルが今季2度目の表彰台「速さとクラッシュの狭間だった」マリーニも5台抜きで8位入賞/第20戦マレーシアGP

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2025年10月26日 23:00  AUTOSPORT web

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ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第20戦マレーシアGP
 10月26日、2025年MotoGP第20戦マレーシアGP MotoGPクラスの決勝レースがセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは3位、ルカ・マリーニは8位でフィニッシュした。

 全20周の決勝は気温35度の暑さのなか行われ、路面温度は大会期間中最高の55度まで上昇。タイヤはすべてのライダーがリヤにソフトを選択し、フロントはミディアムとソフトに分かれた。

 予選7番手のミルは、フロントにソフトを履いてレースに臨み、順位を維持してオープニングラップを完了。翌周に2台をかわし、しばらく前を行く4番手のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)を追った。ミルは10周目にクアルタラロの攻略に成功して4番手に順位をあげると、残り3周で前のマシンがリタイア。3位でフィニッシュし、第17戦日本GP以来、今季2度目の表彰台を獲得した。

 マリーニはミディアムのフロントタイヤを履き、13番手から決勝に挑んだ。好スタートを決めたマリーニは9番手で最初のコントロールラインを通過。その後はヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)やファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)とバトルを展開した。最終的にマリーニはスタートから5つ順位を上げて8位でフィニッシュ。ホンダワークス2台でシングルフィニッシュを達成した。

 また、ザルコは12位、ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)は15位となり、ホンダ勢の4名全員がポイントを獲得している。


ジョアン・ミル(決勝:3位)

「素晴らしいレースだったが、人生で最も過酷なレースのひとつだった。気温、タイヤ管理、バイクのコントロールなど、あらゆる面で完璧でなければならなかったが、僕たちはそれをやり遂げることができた」

「このようにレースを終えることで、僕たちの真の実力を示せてとても嬉しい。チームパッケージの能力を最大限に引き出し、チームとして素晴らしい仕事をしてきたことが証明された」

「自信があれば、こういうことが成し遂げられる。今日は手ごたえ感じていて、ただひたすらに攻め続けた。速さとクラッシュの狭間で、まさにその境界線を越えるところだった。ターン9ではとても慎重に走ったよ」

「ホンダがこの12ヶ月で成し遂げた進歩は素晴らしいもので、僕はこのプロジェクトで何ができるのかを確信していたので、さらに2年間契約を結んだ。チームとホンダのエンジニア全員に感謝している」


ルカ・マリーニ(決勝:8位)

「週末を良い形で締めくくることができた。またしてもペースがかなり上がったと思う。バイクは進化を続けていて、常にトップ5が手の届く位置にある」

「スタートは素晴らしく、ミルとザルコに迫っていたが、ミスを犯して後退してしまった。その後は大集団のなかで多くのライダーと争ったため、ザルコを抜くのにかなりの周回を費やした。ミディアムのフロントタイヤは、かなりハードなブレーキングができたが、コーナリングではいまひとつだった」

「予選で最大限の結果を出すには、自分自身とバイクの両方で改善が必要だ。そして、またも素晴らしい表彰台を獲得したミルにおめでとうと言いたい」

[オートスポーツweb 2025年10月26日]

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