韓国で初勝利を飾った豪州王者に続き、現役スーパーカー王者が世界戦復帰へ／TCRワールドツアー

　シドニー・モータースポーツパークでのダブルウインから2年、オーストラリア最高峰RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップのチャンピオンにまで登り詰めたウィル・ブラウンが、ゲスト参戦でFIA TCRワールドツアーに復帰。次戦11月1〜2日に中国の株洲国際サーキットで開催される第7戦でヒョンデ・エラントラN TCRをドライブする。

　オーストラリアの国内TCRシリーズでは2019年に初代王者に輝き、現在は同国最高峰のツーリングカー選手権でディフェンディングチャンピオンに君臨するブラウンは、そのTCRシリーズでの後輩とも言うべき2年連続TCRオーストラリア王者ジョシュ・バカンの代役として、古巣HMOカスタマー・レーシングからスポット参戦する。

　今季2025年は変則的カレンダーの採用を強いられ、オーストラリア国内ではわずか2戦。そして韓国、中国、そしてマカオでの世界戦も国内シリーズ戦に組み込んだTCRオーストラリアだが、当初よりこの中国戦の週末に関しては現役王者バカンのスケジュールがバッテイングすることが明かされ、その欠場が示唆されていた。

　前戦韓国のインジェ・スピーディアムで開催された第6戦にて、自身ワールドツアー初優勝を飾ったバカンは、マカオでの復帰を予定。株洲での週末はライアン・マクミランとともに、オーストラリアシリーズ初代TCRチャンピオンがエラントラN TCRのステアリングを握ることとなった。

「まずは、ジョシュ（・バカン）とチーム全員の韓国でのパフォーマンスを祝福したいと思う」と直近の活躍に賛辞を送ったブラウン。

「素晴らしい成果であり、オーストラリアの才能を改めて示す素晴らしい機会になった。中国で開催されるTCRワールドツアーのラウンドで、HMOカスタマーレーシングにふたたび合流できることを本当にうれしく思っている。僕自身、この好調な流れに乗って良い走りを続けたいと思っているよ」

　ブラウンは、RSCでは名門トリプルエイト・レースエンジニアリング（T8）のダブルエースとしてシボレー・カマロZL1にに乗り、今季もレッドブル・アンポル・レーシングの僚友ロック・フィーニーとタイトル戦線の輪に加わっている。

「ヒョンデ・エラントラNを運転するのは初めてだが、チームが素晴らしいマシンを提供してくれると確信している。そして、またトロフィーを持ち帰れることを願っているよ」

[オートスポーツweb 2025年10月27日]