サインツ、2度の速度違反はターン1での接触によるセンサーが故障が原因「ふたつのペナルティでレースは台無し」

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2025年10月28日 12:10  AUTOSPORT web

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2025年F1第20戦メキシコシティGP ターン14でスピンを喫しカルロス・サインツ(ウイリアムズ)は、エスケープゾーンにマシンを止めた
 2025年F1第20戦メキシコシティGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは12位、カルロス・サインツは17位でレースを終えた。

 アルボンは、ハードタイヤで17番手からスタート。第1スティントを長く走り、13番手まで順位を上げた。41周目にソフトタイヤに交換し、周囲のマシンよりもフレッシュなタイヤを活かしてポジションをを4つ取り戻し12位で完走した。

 一方サインツは、予選で7番グリッドを獲得したが、前戦アメリカGPで受けた5グリッド降格ペナルティを消化し12番手からスタート。しかしターン1での接触によりフロントタイヤのセンサーが壊れ、スピードリミッターが機能しなくなってしまった。サインツは17周目に最初のピットストップを行うが、この時80km/hと定められているピットレーンで0.2km/hのスピード違反を犯し、5秒のタイムペナルティを受けた。さらに56周目の2回目のピットストップ時にも9.8km/hのスピード違反があったため、ドライブスルーペナルティを科された。サインツは終盤にターン14でスピンを喫し、最終的にエスケープゾーンにマシンを止めてリタイアしたが、17位で完走扱いとなっている。

 ウイリアムズのジェームズ・ボウルズ代表は、サインツのターン1での接触について、ダメージを負ったことでタイヤにフラットスポットを作ったこと、またスピードセンサーにもダメージがあったことが極めて大きな影響を及ぼしたとコメント。2回目のピットストップに関しては、「(スピードリミッターを)手動で70km/hに制御しようとしたが、ピットレーン出口で制限を超過してしまった」と明かした。

■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)決勝=12位(70周/71周)17番グリッド/タイヤ:ハード→ソフト

「僕としてはちょっと遅いレースだった。僕は、レース序盤にハードタイヤを履いていたふたりのドライバーのうちのひとりだったが、ペースが足りなかった。僕たちは早い段階で1ストップ戦略をとったが、それはより遅くなる選択肢となってしまい、うまく機能しなかった。だから中団のなかでよりダイナミックに、より競争力を発揮する機会を逃してしまった」

「ここ数レースは苦戦しているので、その原因を突き止める必要がある。データを見れば、マシンに問題があることがわかる。だからブラジルの前に態勢を立て直して再評価を行い、しっかりと追いつく必要がある。リズムを取り戻し、トップ10に戻れるようにね」

■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)決勝=17位DNF(67周/71周)12番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト→ソフト

「今日は素晴らしいペースがあったので、イライラするレースだった。ターン1はクルマで混雑した。僕はVCARB(レーシングブルズ)と接触してタイヤのリムを損傷させてしまい、そのせいで第1スティントで大きな振動が発生した」

「それに、フロントタイヤのセンサーがすべて壊れたため、ピットリミッターが機能しなかった。そのせいでピットレーンでふたつのペナルティを科せられ、レース全体が台無しになった。それが基本的には雪だるま式に大きくなり、今日はポイントを獲得する明らかなチャンスを失ってしまった。ペースは本当に力強く、両方のソフトタイヤでとても速かったというのにだ」

「レースは残念な終わり方だったが、僕たちは態勢を立て直し、またブラジルに臨むつもりだ」

[オートスポーツweb 2025年10月28日]

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