ジャパンモビリティショーに登場したレクサス・スポーツコンセプト 10月29日、10月30日〜11月9日に東京ビッグサイトで行われるジャパンモビリティショーに向け、トヨタグループはプレスブリーフィングを行った。レクサスブランドでは、“ラグジュアリーの中心”に立ち、“DISCOVER”をコンセプトとして3種類のコンセプトカーを出展するとともに、“ラグジュアリーブランド”の概念を改めて問い直す出展を行う。
レクサスはトヨタグループのなかでラグジュアリーブランドとしてさまざまなクルマを送り出し、モータースポーツでも存在感を示してきた。今回、ジャパンモビリティショーに先立ち、トヨタグループは新たなCMシリーズを打ち出し、各ブランドが目指す未来を示すことになったが、「トヨタからセンチュリーに至るまで。それぞれ明確な想いがあります。センチュリーがトヨタの最高峰に立つことで、レクサスは、“ラグジュアリーの中心”で、さらに自由に進化できるようになります」とサイモン・ハンフリーズCOOはプレゼンテーションを行った。
「そんなレクサスの想いは、“DISCOVER”。誰の真似もせず、自信にあふれること。冒険的で、革新的であること。すべては、お客様の新しいラグジュアリーライフスタイルの発見につながるように。本日は、皆様に“ラグジュアリーブランド”の概念を改めて問い直したいと考えています」
その概念のもとレクサスがジャパンモビリティショーで出展したのは、注目のコンセプトカー、さらにクルマに留まらず、海、そして空という「360度のモビリティ」。さらに建造物に至るまで、レクサスの“DISCOVER”が展示されている。
注目のコンセプトカーはLSコンセプト、LSクーペコンセプト、そしてすでに8月にペブルビーチで「先進的かつ革新的なスタイルと、伝統的なスポーツカーらしさを併せ持った、レクサスが描く次世代のデザインを体現」するものとして公開されたレクサス・スポーツコンセプトだ。LSの名をもつものとしては、“移動するプライベート空間”をイメージしたLSマイクロコンセプトも登場している。
CMの公開時にもその存在が明かされた、特異な6輪レイアウトをもつLSコンセプトは、「6輪によるパッケージの革新。広い室内スペース、スムーズな乗り降り、あなただけの空間」として生まれた。LSはこれまでセダンとして作られていたが、「自分の時間を最大限有効に使えるよう、スペースと自由を求めています。そしてその理想を追求するにあたり、現状に挑戦することを恐れません」と大胆な変革を受けた。リヤを小径の4輪とすることで、室内を広くとることができる。
さらにLSクーペコンセプトは「二律双生の発見を狙い、ドライバーは走る楽しさを、同乗者は後席でくつろぐ喜びを発見できる、そんなクルマ」として生まれた。「相反するものの調和こそが、レクサスの真骨頂」とされる流麗なクーペだ。
また注目のレクサス・スポーツコンセプトについては、「エモーショナルな運転体験も、価値観の中心にあり続けるものだと。レクサス・スポーツコンセプトは、そんな“没入体験”を味わうチャンスとなります。五感のすべてに訴えかけ、まるでこれまでに体験したことのないような感覚に触れられる」ものだとされる。まだ詳細や市販に繋がるものなのかは明かされていないが、モータースポーツファンにとっても注目の一台と言えるだろう。
レクサスはこのジャパンモビリティショーで、空に挑戦するJOBY、さらに双胴船のカタマラン・コンセプト、レクサスハウス、レクサスハブといった建造物も展示する。
[オートスポーツweb 2025年10月29日]