
《この映画の撮影に際し動物に危害は加えていません》
現在公開中の映画『遠い山なみの光』のエンドロールには、こんな一文が記載されている。
「実は、二階堂ふみさんの強いご意向で、この文章が加えられることになったのです」
そう語るのは、この映画の製作に関わったスタッフだ。
『遠い山なみの光』は、カズオ・イシグロの同名小説を映画化された作品。1950年代の長崎に暮らす主人公・悦子を広瀬すず、悦子が出会った謎多き女性・佐知子を二階堂ふみが演じている。
|
|
|
|
二階堂ふみといえば、芸能界でも熱心な動物愛護家として知られている。『遠い山なみの光』に関するインタビューでも、猫たちの熱演について言及していた。
《保護猫の活動をしているアニマルコーディネーターの方が連れてきた子たちで、みんなとても“演技”上手でした。現場では、私が一匹一匹に名前をつけていたんですよ》(『GINZA』WEB版8月24日配信)
前出の映画製作スタッフが続ける。
「現場で二階堂さんは猫たちを可愛がっていました。しかし作中では、直接描かれてはいないのですが、猫が危害にあったことを想起させるシーンがあったのです。
そのシーンには二階堂さんご自身も関わっており、葛藤があったのでしょう。監督やスタッフたちに『猫たちが撮影中に危ない目にあっていないことをきちんと示すべき』と、掛け合い、エンドロールに《この映画の撮影に際し動物に危害は加えていません》という一文が加えられることになったのです」
|
|
|
|
二階堂が、撮影中に動物をいたわったというエピソードはこれまでも報じられている。
「ドラマ『VIVANT』のモンゴルロケで、二階堂さんがラクダに乗ることを拒んだと報じられています」(芸能ライター)
『遠い山なみの光』撮影中にはエンドロールの提案以外にも、二階堂が“強い信念”を示す場面があったという。
「撮影中に、二階堂さんがいつもお願いしているヘアメークさんが来られないタイミングがあったのです。しかしヘルプで担当することになったヘアメークさんの道具を確認して、二階堂さんがメークの中断を申し出たと聞いています」(前出・映画製作スタッフ)
メークブラシにはヤギ、馬、ウサギ、狸などの動物の毛が使われている製品もある。
|
|
|
|
「二階堂さんの専属ヘアメークさんは、人工毛で作られた“ヴィーガンブラシ”を使っていたのですが、ヘルプのヘアメークさんはヴィーガンブラシを用意していなかったそうです。そのため、新しい道具を調達してからメークを再開することになりました」(前出・映画製作スタッフ)
大手メーカーがヴィーガンブラシの製造・販売を始めたのは、この数年のことだという。二階堂の信念は、旧来の芸能界のヘアメークの流儀にも一石を投じることになるのか。
動画・画像が表示されない場合はこちら
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。