ラッセルの契約に「結果を出せば2027年まで自動更新」の特別条項あり。フェルスタッペン加入の可能性は消えずもシート確保か

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2025年10月30日 12:00  AUTOSPORT web

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2025年F1第20戦メキシコシティGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
 ジョージ・ラッセルは、F1第20戦メキシコシティGPの予選後に「よい結果を出し続ければ、僕はメルセデスに残ることになる」と明言した。メルセデスは、2026年もラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリを残留させるという発表を行ったが、ラッセルの新たな契約の詳細については明らかにしなかった。しかしラッセルは新たな契約に、達成できると確信しているパフォーマンス条項を組み入れることができたものと広く考えられている。

 ラッセルは、レッドブルの解約条項が容易に発動されると考えられることから、マックス・フェルスタッペンが2027年にはフリーエージェントになる可能性が高いこと、そしてどのチームに加入したいかということは、実質的にフェルスタッペンが決めることになるだろうということを十分に認識している。フェラーリへの移籍には数年前の発言を多少撤回する必要があるとしても、フェルスタッペンに扉を閉ざすようなチームはグリッド上にひとつも存在しない。

 そして、メルセデスのトト・ウォルフ代表はフェルスタッペンの大ファンであることを公言している。ウォルフが彼と強力な個人的関係を保ち、定期的に直接連絡を取り合っていることを考慮すると、2026年にメルセデスのマシンがコース上で最速のマシンになれば、フェルスタッペンがメルセデスに移籍することは誰の目にも明らかだ。ラッセルがチームメイトのアントネッリに関するパフォーマンス条項を盛り込むことを主張したのは、それが理由だ。

 イギリスの新聞『The Telegraph』のインタビューで、ラッセルは「公式には言っていないが、契約には、もし僕が結果を出せば2027年まで自動更新するという特別な条項がある」と語った。

「2027年のシートは僕の手中にある」

「僕はここで待たされているわけではないし、6カ月前と同じ状況になることはない。もし僕が結果を出せば、詳細は控えるが、100%残留するだろう」

 もしフェルスタッペンがメルセデスへの移籍を決め、ラッセルがメルセデスと合意した目標を達成すれば、フェルスタッペンに道を譲ることになるのはアントネッリだろう。しかしながら、この若きイタリア人はメルセデスとのつながりを維持する可能性がある。ウォルフは彼を非常に高く評価しているので、1〜2年はより小規模なチームにアントネッリを所属させ、将来的に呼び戻したいと考えるだろう。

 このシナリオでは、アントネッリにとって最も可能性の高い行き先はアルピーヌだと思われる。というのも、今年初めの“シリーシーズン”中、フェルスタッペンがメルセデスへ移籍すると思われていた頃、ウォルフとアルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、アントネッリが2026年と2027年にアルピーヌでレースをし、必要な場合はメルセデスが彼の優先権を保持するという契約に原則的に合意していたからだ。

[オートスポーツweb 2025年10月30日]

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