 Netflixシリーズ「匿名の恋人たち」10月16日より世界独占配信
Netflixシリーズ「匿名の恋人たち」10月16日より世界独占配信小栗旬が13年ぶりにロマンティック・コメディに出演、日韓共同制作で話題を集めているNetflixシリーズ「匿名の恋人たち」。そのヒロイン、ハナ役のハン・ヒョジュは、“人に触れられない”主人公・壮亮が心を許せる存在となり恋に落ちていく、“人の目を見られない”視線恐怖症の天才ショコラティエを、ぶれない軸を持ってキュートに演じている。
        
    
        不器用だけど愛おしい大人の恋をコミカルに描いた本作は、彼女にとっても久しぶりのラブストーリーだ。
        
    
        2014年に日本映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』、2021年には『太陽は動かない』に出演、映画『ボーン』シリーズのスピンオフである米ドラマ「トレッドストーン」にも出演するなど国際的にも活躍するハン・ヒョジュは今年、俳優デビュー20周年、これまでの実績を評価され「第30回釜山国際映画祭」コンペティション部門の最年少審査員も務め上げた。その出演作から、いま観たい“愛が深まる”おすすめ作品をふり返った。
        
    
        「トンイ」(2010)
歴史の脇役だった女性が主役に
「宮廷女官チャングムの誓い」の巨匠イ・ビョンフン監督、「イ・サン」「ヘチ王座への道」のキム・イヨン脚本家が手がけた歴史ドラマ。
        
    
        最下層の身分から宮中の女官となり、やがて朝鮮王朝第19代王・粛宗の側室となって、偉大な王といわれる後の第21代王・英祖(イ・サンの祖父)の生母となったトンイ=淑嬪崔氏の一代記。
        
        
        
    
        朝鮮王朝で最も政権争いの激しかった時代を背景に、自ら運命を切り拓いていく朗らかで聡明な女性を演じ切り、さらなる人気を獲得。ハン・ヒョジュといえばトンイ、として日本でも広く知られるようになった。
        
    
        歴史に残る悪女と語り継がれる張禧嬪=チャン・ヒビンとの運命的な出会いと対立、王を巡るロマンスやシスターフッド、父の無実を晴らすため奔走し、宮廷でうごめく数々の陰謀に立ち向かう波乱万丈のストーリー展開などは、いまも色褪せない名作。
        
    
        ABEMA、Hulu、U-NEXTなどで配信中。
        
    
        『ただ君だけ』(2011)
日本でもリメイクされた純愛ラブストーリー
「ごめん、愛してる」で大ブレイクしたソ・ジソブとの共演で、当時、釜山国際映画祭オープニング作品に選ばれた際には発売開始7秒でチケットが完売したという純愛ラブストーリー。喜劇王チャールズ・チャップリンの『街の灯』にインスパイアされた本作で、ハン・ヒョジュは本格ラブストーリーに初めて挑戦した。
        
    
        暗い過去を抱え、心を固く閉ざしている元ボクシングチャンピオンのチョルミン(ソ・ジソブ)は、視力を失いつつも明るくはつらつとしたジョンファ(ハン・ヒョジュ)と駐車場で出会う。そんなジョンファを見て少しずつ心を開いていくチョルミンだったがーー。
        
        
        
    
        日本でも『きみの瞳が問いかけている』として吉高由里子&横浜流星主演でリメイクされ、大ヒットとなった。
        
    
        ABEMAにて11月15日まで無料配信中。
        
    
        『ビューティー・インサイド』(2015)
恋愛観が試される!? 全く新しいファンタジーロマンス
毎朝目覚めるたびに姿が変わる男ウジンが真実の愛を追う前代未聞のファンタジーロマンス。
        
    
        年齢や性別・国籍を問わず、目が覚めるたびにそれまでとは全く違う外見に変わってしまう奇妙な運命を背負ったウジン。人に会う仕事ができないため、インターネットを駆使して家具デザイナーとして働いていたが、ある日、ウジンは家具店で働くイス(ハン・ヒョジュ)にひと目ぼれして…。
        
    
        ウジン役には日本から上野樹里が参加したほか、パク・ソジュン、ユ・ヨンソク、イ・ジヌク、イ・ドンウク、ソ・ガンジュン、パク・シネ、チョン・ウヒなど、モンタージュも含めると123人もの俳優が1役を演じたことでも話題となった。
        
        
        
    
        Prime Video、U-NEXTなどで配信中。
        
    
        「W -君と僕の世界-」(2016)
イ・ジョンソクと共演、ドリームカップルとして話題に
イ・ジョンソクと共演した大ヒットドラマ。憧れのマンガの主人公と恋に落ち(!?)、マンガと現実の世界を行き来するアラサー女性を演じたファンタジック・ラブストーリー。
        
    
        研修医として平凡な日々を送っていたオ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ)は、ある日、父が描いた大人気ウェブマンガ「W」の世界に入り込んでしまう。そこで彼女が出会ったのは、幼い頃から“理想の恋人”として思い描いていた主人公カン・チョルだった…! 
『王になった男』『ビューティー・インサイド』などで透明感あふれる演技を見せてきたハン・ヒョジュは「トンイ」以来6年ぶりのドラマ復帰作。2016年MBC演技大賞で揃って最優秀演技賞&ベストカップル賞を受賞し、最高のケミストリーとして大絶賛された。
        
    
        U-NEXTにて配信中。
        
    
        「ムービング」(2023)
空飛ぶ息子を見守る母親役に
近年はハリウッド進出ほか、ゾンビと闘うドラマ「ハピネス」、海賊の一員となった映画『パイレーツ:失われた王家の秘宝』や猟奇的なナイフ使いとなった『毒戦 BELIEVER 2』など、多彩なジャンルに挑戦してきたハン・ヒョジュ。
        
    
        なかでも、ディズニープラス(アメリカではHulu)にて配信開始7日間(視聴時間ベース)で“最も視聴された韓国オリジナル作品”を記録するなど世界的なヒットとなったカンフル(Kang Full)原作・脚本の「ムービング」では、歩くよりも先に宙に浮くことができた息子ボンソク(イ・ジョンハ)を1人で育てる、強感覚を持つ母親イ・ミヒョン役を演じた。
        
    
        映画級の超人的アクションとヒューマンドラマが繰り広げられるなか、1990年代、国家安全企画部で出会った夫キム・ドゥシク(チョ・インソン)との切ないラブストーリーは重要なスパイスとなって注目を集めた。
        
    
        ディズニープラスにて配信中。
        
    
        (上原礼子)