 倉悠貴『最初の年』特別版予告編
倉悠貴『最初の年』特別版予告編チリのドキュメンタリー映画の巨匠、パトリシオ・グスマン監督の長編デビュー作『最初の年:民意が生んだ、社会主義アジェンデ政権』が、11月14日(金)より全国順次公開。この度、俳優の倉悠貴が出演し、映画の世界を案内する特別版予告編が解禁となった。
        
    
        本作は、パトリシオ・グスマン監督の記念すべき長編デビュー作であり、後の『チリの闘い』3部作や『光のノスタルジア』など、世界的に高く評価される作品群の原点となるドキュメンタリー。
        
    
        1970年、南米チリで史上初めて選挙で選ばれた社会主義大統領サルバドール・アジェンデが誕生し、国家規模の社会変革が始まった。
        
    
        本作は、その政権発足から1年間にわたる激動のプロセスを記録。資本家に搾取されてきた労働者や、土地を取り戻すために立ち上がった先住民、そして新たな未来に胸を躍らせる若者たちを追い、彼らの真っ直ぐな言葉と表情を丹念に記録。
        
    
        土地改革や産業の国有化、社会の変革に沸く市民たちの姿、そしてキューバを率いた社会主義指導者であるフィデル・カストロのチリ訪問の様子が、希望とエネルギーに満ちた映像で描かれる。
        
        
        
    
        そんな本作から解禁した特別版予告編は、なんと6分越え。まるで短編映画のような映画予告としては前代未聞の超ロングバージョン。
        
    
        冒頭から、案内人として登場する倉のナレーションにより、アジェンデ政権の誕生とチリ国民の歓喜に湧く姿を伝える。さらに当時のチリへタイムスリップをし、倉が国民やチリ訪問中のキューバ共和国国家評議会議長フィデル・カストロへインタビューをする場面も。
        
    
        そしてパトリシオ・グスマン監督作品『チリの闘い』の映像とともに、1973年に起きた軍事クーデターから半世紀の時を経て日本初公開となる、伝説的ドキュメンタリー映画としての期待感を助長させる語りで締めくくられている。
        
    
        『最初の年:民意が生んだ、社会主義アジェンデ政権』は11月14日(金)よりアップリンク吉祥寺、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。
        
    
        © 1972 Patricio Guzman/2K restoration and digitization with the support of the CNC (French National Centre of Cinema)
(シネマカフェ編集部)