渡辺謙「盤上の向日葵」初日舞台あいさつで「マスコミの人、耳ふさいでおいて」取材陣に異例のお願い

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2025年10月31日 16:56  日刊スポーツ

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映画「盤上の向日葵」初日舞台あいさつで、原作者の柚月裕子氏から花束を贈られた渡辺謙(撮影・村上幸将)

坂口健太郎(34)の主演映画「盤上の向日葵」(熊澤尚人監督)初日舞台あいさつが31日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。席上で、初共演の渡辺謙(66)がトークの途中に「マスコミの人、耳ふさいでおいて」と、取材陣に異例の呼びかけをした。


「盤上の向日葵」は、作家・柚月裕子氏(57)の小説の実写化作品。坂口は、奨励会を経ずプロになり将棋界に彗星(すいせい)のごとく現れて時代の寵児(ちょうじ)となった天才棋士・上条桂介、渡辺謙は賭け将棋で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた“鬼殺しの重慶”こと東明重慶を、それぞれ演じる。とある山中で身元不明の白骨死体が発見され、死体とともに発見された、7組しか現存しない希少な将棋駒の持ち主と判明し、桂介は容疑をかけられる。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、賭け将棋で裏社会に生きた東明の存在が浮かび上がる。


渡辺は、ラストシーンの撮影2週間前から「背負ってもらいたいと話した。皮膚感、体感がないままでは、と思い」と、坂口に皮膚で体感して欲しいことがあり、原作をややソフトに変えた台本に、さらにない部分の追加を提案したと明かした。ただ、内容が全てネタバレになってしまうため、メディアに報じないよう求めた。


当該シーンに関し、熊澤尚人監督(58)は「難しい…一歩間違うとR指定…落としどころが難しい。原作のままやったらR指定、と話した」と振り返った。この日は、原作の柚月氏も祝福に駆けつけたが、渡辺は「こんなかわいい声を出す女性が、こんなハードな本を書く」と言い、笑った。


渡辺は司会から、坂口に継承したものは? と聞かれると「僕ら、形がない、数字もない、ロジックじゃない。だから継承は難しい。10年くらい後に感じて、自分たちの中で熟成させていくのもある。そうして僕らは継承されていく」と語った。坂口は「桂介は(東明から)豪を背負わされ、生きる理由を見つめた。1個、ものすごく大きな説得力を持ったと感じた。謙さんが役に対して、ちゃんと当事者になる感覚…謙さんの(東明への愛情が作品になる。生ききるのを学ばせて頂いた」と感謝した。

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