
坂口健太郎(34)が31日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「盤上の向日葵」(熊澤尚人監督)初日舞台あいさつに、おでこを出した、さっぱりとした短髪姿で登壇した。「初日、開きましたね」と笑顔で客席を見つめた途端、司会から短髪について聞かれ「初日のために…」と1度は答えたが「なかなか、大変な役です」と、別作品のためのルックスだと告白した。
初共演の渡辺謙(66)から「これ(「盤上の向日葵」)も大変だよ」熊澤尚人監督(58)からも「これで、ハマった?」とツッコまれると、坂口は「ハマりましたね」と笑った。初日から作品への称賛の声が出ていると聞くと「台本、共演者を信じて撮っていくしかない。思いが伝わったな…という声を聞くと救われる」と喜んだ。
「盤上の向日葵」は、作家・柚月裕子氏(57)の小説の実写化作品。坂口は、奨励会を経ずプロになり将棋界に彗星(すいせい)のごとく現れて時代の寵児(ちょうじ)となった天才棋士・上条桂介、渡辺は賭け将棋で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた“鬼殺しの重慶”こと東明重慶を、それぞれ演じる。とある山中で身元不明の白骨死体が発見され、死体とともに発見された、7組しか現存しない希少な将棋駒の持ち主と判明し、桂介は容疑をかけられる。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、賭け将棋で裏社会に生きた東明の存在が浮かび上がる。
坂口は、渡辺について聞かれ「何か起こる、不穏な空気をまとっていらっしゃる。カットがかかり、本(台本)について語る時は軽やかな方。ヨーイまでは、いろいろな話をして、切り替わる」と評した。渡辺は「今、坂口が言ってくれたように、僕が出る時は、何か手がある。暗闇の中から出るとか、風が出るとか…スタッフがいろんな手練手管、やっていただいて、僕は乗っかっただけ」と謙遜した。
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。