石浦宏明「子供たちに格好良い姿を見せて終わりたい」大湯都史樹の献身にも感謝【第8戦GT500予選会見】

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2025年11月01日 18:00  AUTOSPORT web

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ポールポジションを獲得したKeePer CERUMO GR Supraの石浦宏明/立川祐路監督/大湯都史樹 2025スーパーGT第8戦もてぎ
 11月1日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで、2025年スーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の予選が行われ、38号車KeePer CERUMO GR SupraがGT500クラスのポールポジションを獲得した。同車をドライブした大湯都史樹と同じく38号車のドライバーで、このレースを最後にGT500での活動を終える石浦宏明が予選後の記者会見に臨み、現在の心境などを語った。


■石浦宏明 Q1担当タイム:1分36秒022(3番手)

――いまのお気持ちをお聞かせください。

「チャンピオンシップも争っているので、ポール・トゥ・ウインを目標にしてここまで来たのですが、『本当にこんなことがあるんだな』というぐらい、ここにいることが不思議です。大湯の力に本当に助けられて、すごいミラクルが起きてる気がするので、すごいうれしく思っています」

――予選日を振り返ってください。

「ここに来る前から、大湯が本当に僕のラストレースのために『皆で頑張ろう』ってチーム内でも声をかけて、皆を引っ張ってやってきてくれていました。今日も走り出しからクルマを仕上げてくれて、そのおかげで自分が乗っている時からそんなに触っていないのですけど、予選でも気持ちよく走れましたし、自分が予選を走った時のフィーリングからしても、『大湯ならこのセットから触らずに行けるな』という感覚がありました。そういうクルマを、大湯だけでなくチームの皆が用意してくれたことを、本当にありがたく思います」

「お膳立てをしていただいたおかげで、明日の緊張感がめちゃくちゃ高まりましたし、最後まで追い込まれ感を感じながらラストレースをしなきゃいけないんだなと思ったりもしたのですけど(笑)、とりあえず、この記者会見に昔からの仲良しのメンバーが皆いてくれて、楽しくこの場に来られたのも非常にうれしいです。大湯に本当に感謝しています」

――タイトルを争う1号車auが隣の2番グリッドにいます。

「昨日、GRドライバーが集まるミーティングあったのですが、そこで『何卒よろしくお願いします』とふたりで皆にお願いしたので、願いが通じるといいなとは思っています」

「相手は3連覇を目指してる強いチームとドライバーなので、もちろん手強いことはわかっています。一方、僕らは『勝つ以外ない』と思ってチャレンジャーの立場でここに来ているんでやれることをやるだけかな、と。ライバルを意識してというより、単純に良い位置からスタートできるので、『勝たないといけないな』と考えています」

――明日の決勝に向けて意気込みをお願いします。

「僕にとってはラストイヤーで2勝できたら、本当にそんな最高なことはないなと思うので、それを目指したいと思います。今回は家族が応援に来てくれていて、子供たちも見て、覚えててくれる歳になっているので、子供たちの前で格好良い姿を見せて、終わりたいなと思います」

「GT500を降りると言ったら泣いてしまった子もいて、『もうちょっといいところを見せてあげたかったな』と思っていたのが正直なところで、まずは今日、こうして活躍してるところを見てもらえたし、この先ずっと記憶に残るようなレースになれば一番いいなと思ってます。ファンの方にも、『本当にいいレースだったな』と思ってもらえるような、そういう走りをしたいと思います」


■大湯都史樹 Q2担当タイム:1分35秒768(ポールポジション)

――いまのお気持ちをお聞かせください。

「石浦さんのラストレースということもありますし、チームとしてもチャンピオン争いに絡めるところまで成長してきているので、『何としてでも最後の最後まで望みをつなげた状態で石浦選手にバトンを渡す』。そういう状況で走ってもらいたいという気持ちがあったので、『まずは何が何でもポール』というところをすごく意識してレースウイークに臨んでいました」

「チームとして士気が高まっているなかで集中力切らさず、トラブルとかもなかったわけではないのですが、それも柔軟に対応してくれているんで、それがあっての今回のポールだなと噛みしめています」

――タイトルを争う1号車auが隣の2番グリッドにいます。

「気を使ってほしいなと思ってます」(会場爆笑)

――明日の決勝に向けて意気込みをお願いします。

「もてぎのレースは、スタートするうえでトップの価値が非常に高いサーキットになってるので、だからこそ取りたかったポールですし、それを生かしてシーズン2勝目を狙いたいです」

「チャンピオンが獲れるかどうかというのは、もちろんレースの流れもありますので、ひとまずは石浦選手とのラストランとして、本当に良いかたちでレースを終えてもらえたらいいかなと思っています」

[オートスポーツweb 2025年11月01日]

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