「一刻も早い手だてを」=拉致家族ら、即時帰国求め大集会―東京

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2025年11月03日 19:02  時事通信社

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北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」で登壇する横田めぐみさんの母早紀江さん(右から3人目)。左端は家族会の横田拓也代表=3日午後、東京都千代田区
 北朝鮮による拉致被害者全員の即時一括帰国を求める「国民大集会」が3日、東京都内で開かれた。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の弟拓也さん(57)は「姉は48年間拘束され、家族の絆を引き裂かれたままだ。(政府は)一刻も早い救出の手だてを講じてください」と訴え、被害者の親世代が存命なうちの解決を求めた。

 集会は拉致被害者家族連絡会(家族会)などが主催し、高市早苗首相ら約800人が参加した。

 政府が認定した未帰国の拉致被害者の親世代は、めぐみさんの母早紀江さん(89)のみになっている。早紀江さんは「もう何回も何回も訴え続けてきたが、不思議なことに何も動かない」と吐露。「攻撃だけしては相手は絶対心を開かない。苦しいことがあっても温かい心で話し合って、交渉してもらうことが私たちの望みだ」と語った。

 有本恵子さん=同(23)=の姉北谷昌子さん(69)も登壇。今年2月に父明弘さんが亡くなった後、「北朝鮮に恵子の帰国を諦めないことを示すため家族会に入った」と語った。「帰ってきたら話したいことがたくさんある。両親や叔母たちは恵子のことは何も言わず、そっと胸に秘めて亡くなっていきました」と声を震わせる場面もあった。

 高市首相は「ご家族の切実な思いや痛切な声を胸に、何としても拉致問題を解決すべく、私自身が先頭に立って真っすぐに取り組んでいく」などとあいさつした。

 集会では、北朝鮮に対し被害者の一括帰国を決断することなどを求めた決議も採択された。 

北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」で、気勢を上げる横田めぐみさんの母早紀江さん(奥右から2人目)ら=3日午後、東京都千代田区
北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」で、気勢を上げる横田めぐみさんの母早紀江さん(奥右から2人目)ら=3日午後、東京都千代田区

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  • 古い事案だと60年ぐらい経ってるんだっけ��
    • イイネ!1
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