
デジタル庁は11月4日、iPhoneでマイナンバーカードを利用できる「iPhoneのマイナンバーカード」がシステム障害から復旧し、正常に申請できるようになったと発表した。10月30日の朝から新規発行申請が完了できない状況になっていた。
障害が発生したのは、30日の午前8時50分ごろ。開始はできるものの完全に完了できない状態になった。デジタル庁は、同日午後10時ごろに新規発行申請の受付を停止し、システムはメンテナンスモードに移行した。一方でAndroid端末の申請システムでも同様の障害が発生したたため、関連が取り沙汰されていた。
4日に会見を開いた松本大臣によると、原因は調査中だが、「ユーザーとiPhoneとの間の接続のところが原因として一番怪しいのではないか、という報告は受けている」とした。
Androidのシステム障害との関連については「同時期に障害が発生したのだから、デジ庁が関わった部分で何か起こったのではないかと考えるのが普通だが、特に関連がないことを確認した。たまたま同時期に起きたのではないか」との見方を示している。
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松本大臣は、影響を受けた利用者に謝罪しつつ「障害発生前の1週間で2万5000人がiPhoneのマイナンバーカードを申請した。せっかく増えたので、この障害が妨げにならないよう、周知していきたい」と話している。
●一度削除して再度申請を
障害発生中に新規の発行申請を行った人については、原則としてウォレットアプリから仮発行されたマイナンバーカードを削除し、再度申請をやり直す必要がある。ただし一部の人は11月1日までに発行処理が完了し、利用できるようになっている場合もあるという。確認・操作手順について同庁は詳しい解説を公開している。
iPhoneのマイナンバーカードは、マイナポータルアプリを通じてAppleウォレットにカード情報を追加することで、Face IDやTouch IDといった生体認証によってマイナカードの機能を使えるようになるというもので、今年6月に提供を始めた。
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