『変な地図』ちいさくてかわいい雨穴登場!? 書店が趣向を凝らした「#変な地図展覧会」を催し賑わう

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2025年11月04日 16:50  リアルサウンド

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明屋書店新居浜松木店 X(@NiihamaHon)より

 『変な家』(飛鳥新社)『変な絵』(双葉社)を手掛けたホラー作家・雨穴の最新作『変な地図』(双葉社)が2025年10月31日に発売された。SNSでは発売直後から作品の感想が投稿されていることはもちろん、少し異様な盛り上がりが見られている。


【画像】売り場がホラー! 書店員渾身の「#変な地図展覧会」


 本書は雨穴による2年ぶりの最新作であり、発売前にもかかわらずAmazon・楽天ブックスの売上ランキングで1位を獲得した作品。不審死を遂げた主人公の祖母。その手に握りしめられていた7体の妖怪が描かれた正体不明の古地図。祖母はなぜ亡くなったのか、妖怪の正体とはーー。


 発売前から話題を呼んだ本書の発売を記念し、全国の書店で繰り広げられているのが「#変な地図展覧会」。各書店では個性豊かな『変な地図』の販売コーナーが展開され、SNSではハッシュタグとともにディスプレイを撮影した写真が投稿されている。


 各書店の販売コーナーに数多く出現したのは、著者である雨穴の人形だ。ほぼ等身大の手作りの雨穴が『変な地図』とともに本棚に並ぶ様子は異様な光景だ。


 また等身大の雨穴に加えて、ちいさくてかわいい「ちっこい雨穴さん」(明屋書店新居浜松木店)、はたまた販売コーナーを覆い隠すほどに巨大な雨穴(紀伊國屋書店西武東戸塚S.C.店)も出現している。


 大小さまざまな雨穴以外にも、各書店員が工夫を凝らした装飾も見受けられる。岩瀬書店・会津店では雨穴の上半身がディスプレイを囲むように整列。本棚を見上げると、頭上につるされた雨穴の姿もーー。


 ジュンク堂書店・旭川店では数珠つなぎにされた雨穴のお面、さまざまなポーズを披露する雨穴が『変な地図』を取り囲んでいる。


 ヴィレッジヴァンガード・ららぽーと安城店ではDIY風の巨大な雨穴が展開された。各本棚には『変な地図』ほか雨穴の過去作品や『変な家』コミカライズ版(一迅社)も並び、ヴィレッジヴァンガード名物と言える特徴的なPOPも描かれている。


 三省堂書店岐阜店では「雨穴の部屋」を設営。正座した雨穴が来店者を迎えるほか、写真撮影も許可されている。投稿日時点では雨穴のお面ペーパーも配布された。


 八重洲ブックセンター・イトーヨーカドー上永谷店ではあらすじが書かれた特徴的なPOPやミニチュア風雨穴、雨穴のお面がちりばめられた時計が設置された。書店員が制作したという時計は1分に1度、雨穴の胸ににうさぎが飛び込む仕様となっている。
 
 書籍には作中の舞台を描いた「考察マップ」が折り込まれている。マップの横幅は約33cmといった大型サイズで、表紙の「古地図」に合わせオレンジ色で統一されている。「考察マップ」含め、書籍から物語の世界が飛び出したかのような各書店の『変な地図』販売コーナー。もしかしたら仮面を外した雨穴本人も各書店に足を運んでいるかもしれない。


(文=加藤かづき)



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