画像提供:マイナビニュース東急電鉄は4日、同社のスローガン「人へ、街へ、未来へ。」をテーマにしたアートラッピング電車の運行を開始したと発表した。障害のある作家とIPライセンス契約を結んでいるヘラルボニーと協業し、契約アーティストの中島敏也氏がデザインを担当したという。
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、障害のイメージ変容と新しい文化の創出をめざす企業。東急グループとは、渋谷桜丘地区の仮囲いアートや東急百貨店でのポップアップ出店など、これまでもさまざまな連携を行ってきた。
今回、デザインを手がけたアーティストの中島氏は、「電車や乗り物が大好き」とのことで、実際に東急線に乗車し、沿線の街や人々の姿、風景を体感して着想を得たモチーフを独自の筆致で色鮮やかに表現している。東急電鉄は、「当社スローガンと中島さんのアート、ヘラルボニーのプロデュース力を掛け合わせることで、日常の風景を通じて『誰もがその人らしく輝ける社会』の可能性を広く届けたい」と説明する。
アートラッピング電車の正式名称は「『人へ、街へ、未来へ。』彩りを描く特別な電車」。東横線で5050系1編成(10両編成)が11月4日から運行開始したほか、田園都市線でも11月25日から2020系1編成(10両編成)が運行開始する。ともに相互直通運転区間にも乗り入れ、当面運行予定。2026年1月末までの期間、両編成とも車体外装のラッピングに加え、車内広告もジャックし、両社協業の趣旨や中島氏の作品を掲出するという。アートラッピング電車の運行に関する情報や今後の両社の協業内容について、特設サイトでも確認できる。(佐々木康弘)