エリザベス女王杯2025に出走予定のヴェルミセル(今年10月撮影、ユーザー提供:LSJさん) 鮫島克駿騎手がエリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)のヴェルミセル(牝5、栗東・吉村圭司厩舎)でGI初制覇を狙う。
鮫島騎手は96年10月18日生まれ、佐賀県出身の29歳。15年に栗東・浅見秀一厩舎からデビュー。現役の同期には加藤祥太騎手と野中悠太郎騎手がいる。JRA通算7633戦586勝。1年目に39勝をマークすると、22年以降は全国リーディング10位以内をキープ。昨年は自己ベストの99勝を挙げて、全国リーディング7位に躍進した。しかし、JRAのGIは46戦して21年フェブラリーSのエアスピネル、23年の桜花賞のコナコーストの2着が最高。あと一歩で戴冠を逃している。
エリザベス女王杯のパートナーはヴェルミセルだ。ゴールドシップ産駒の個性派。下級条件で苦戦が続いた時期もあったが、血統のイメージ通り、徐々に力を付けてきた。重賞初挑戦となった5走前のダイヤモンドSで3着に善戦すると、前走の京都大賞典でも強豪古馬にまじって3着に大健闘。5歳秋を迎え、今まさに充実期といった雰囲気だ。ここでも立ち回り一つで上位争いになるはずで、ひと雨あれば突き抜けるシーンがあっても驚けない。
鮫島克駿騎手は47回目のGIチャレンジとなる。スタミナ自慢の伏兵の持ち味を引き出し、人馬揃って初となるビッグタイトル獲得をつかみ取ってほしい。