
【動画】倍賞千恵子&木村拓哉が腕組みデート!? 『TOKYOタクシー』本編映像
山田洋次監督の91作目となる本作は、フランス映画『パリタクシー』を原作に新たな息吹を吹き込んだヒューマンドラマ。昭和・平成・令和と、日本に生きる人々の姿を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変わりゆく大都市・東京を舞台に、人生の喜びをうたいあげる。
キャストには、山田監督作品には欠かせない倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉。さらに蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩なキャストが集結した。
このたび解禁された映像では、最初はギクシャクしていたすみれと浩二の関係が、“たった1日の旅”の終盤で、特別な絆へと変わっていく瞬間を映し出している。
華やかな横浜の繁華街を歩く中、すみれが「ねえ、浩二さん。腕を組んでもいいかしら、あなたと」と嬉しそうに声をかけると、「どうぞ」と腕を差し出す浩二とのやりとりは、壮絶な人生を歩んできたすみれの孤独と、それを受け止める浩二のやさしさが交差。穏やかな表情で歩く2人の姿からは、あたたかい余韻が感じられる。
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倍賞と木村は実写作品では初共演となるが、2004年公開のスタジオジブリ映画『ハウルの動く城』でソフィー役とハウル役として共演経験がある。倍賞は当時を振り返り、「あの時はひとりずつアフレコする予定で、木村さんとは色々なお話ができなかったです。鈴木敏夫プロデューサーにお願いして、1日だけ一緒の場面でアフレコしました」、木村と顔を合わせてコミュニケーションを取るためにスケジュールの調整をプロデューサーに直談判したことを明かした。
倍賞の粋な計らいにより“たった1日”の倍賞と木村の同日収録が実現したが、このことを事前に知らされていなかった木村は、「目の前にエプロンをしている宮崎駿監督がいて、下駄を履いた鈴木敏夫さんというプロデューサーがいて、ついに現れた倍賞千恵子さんとなったら、そりゃ話せないですよね」と回顧。
どんなにプレッシャーのかかる仕事でもクールかつ真摯にこなし、“緊張とは無縁”と思わせる木村。すべてのセリフを暗記し、台本を持ち込まずに収録に臨むなど、声優初挑戦でジブリ作品の主人公を演じるというプレッシャーさえも原動力に変えてしまう完璧ぶり。そんな木村でさえ、大女優・倍賞千恵子、巨匠・宮崎駿、そしてヒットメーカー・鈴木敏夫という超大御所たちが集結した現場では、さすがに緊張で頭が真っ白になったという。
さらに、本作が第55回ロッテルダム国際映画祭「Limelight」部門(現地時間2026年1月29日〜2月8日)にて正式出品されることが決定した。同映画祭は1972年に始まり、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭などと並ぶ重要な国際映画祭とされる。『海よりもまだ深く』(2016/是枝裕和監督)、『ドライブ・マイ・カー』(2021/濱口竜介監督)、昨年は『海の沈黙』(2025/若松節朗監督)も出品された部門で、世界が注目する日本映画として期待が高まっている。「Limelight」部門は観客賞・NETPAC賞(Network for the Promotion of Asian Cinema=最優秀アジア映画賞)の対象となり、その年の映画界で注目を集める作品で構成される部門だ。
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映画『TOKYOタクシー』は、11月21日より全国公開。

