27年春の朝ドラヒロイン、森田望智の役作りの原点は「全裸監督」黒木香役「全身全霊で」/再録

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2025年11月21日 15:32  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

NHK連続テレビ小説「巡るスワン」主演の森田望智(撮影・中島郁夫)

NHKは21日、都内の同局で会見を開き、2027年度前期連続テレビ小説のタイトルを「巡(まわ)るスワン」とし、主演のヒロインは森田望智(もりた・みさと、29)に決まったと発表した。


今作は、第116作の連続テレビ小説。脚本はバカリズムが担当する。森田らはこの日、制作・主演発表会見に出席。ドラマの舞台は長野県。生活安全課に配属された女性警察官を主人公に描く。


日刊スポーツは23年5月、森田が地上波ドラマ初主演を務めることになったフジテレビ系深夜ドラマ「バイバイ、マイフレンド」出演にあたり、26歳当時の森田にインタビューを実施している。Netflixの「全裸監督」シリーズの出演で名を上げ、翌24年にNetflixで配信された実写映画「シティーハンター」でヒロインの槇村香を演じる間の肉声を再録。役作りの原点は「全裸監督」で学んだと明かしている。(23年5月12日、ウェブ掲載)


  ◇  ◇  ◇   


森田はNetflixの「全裸監督」シリーズで、ヒロインのAV女優黒木香こと佐原恵美役を熱演。体を張った演技は当時、話題を呼んだ。


「役作りの大切さっていうのは『全裸監督』で学んで、いかに準備が大事かというのをすごく身に染みて感じました。その1個1個の作品に対して、全身全霊で自分をささげるぞっていう思いは今も続いているし、そこから続いてるかなと思います」


森田の役作りの基本は、リアリティーの追求にあるという。


「私はやっぱり役をやる時にどうしても実在する人で、もしそういう経験をされたり、役に近い経験をされた人って、どうしてるんだろうって調べたり、リサーチをすることが多い。そこで行き着いたというか、その方がよりリアルになるんじゃないかと思ってて。生身の方の声だったりとか、取材だったり、思っていることとかをなるべく見つけられるようにって思っています」


「バイバイ、マイフレンド」でも役作りの一環で、友人を亡くした過去を持つ主人公と同じような境遇の人を取材した動画を何度も見直したという。


「私の中では当たり前というか、限られた時間の中でできる最大限はしたいなっていう中にリサーチだったりとかがあって。すごくリアルさをいつも求めているので。本当にここの世界に存在している人間にするためには、どうしたらいいんだろうっていうところから、そういう役作りの仕方をしてます」


その徹底したリサーチは「全裸監督」がきっかけだった。


「やっぱり脚本って人が作っているから本物ではないので、いかに本物に近づけるかっていう作業をすることによって、見てるお客さんがすごくこの人絶対いるじゃんって思ってもらえる。そういう意識が『全裸監督』でより一層芽生えたのは事実です。そこからそういう思いがすごく強くなった作品で、今もつながってると思います」


森田の演技は深い。表面だけでなく、内面も演じきる。


「表面的に悲しんだりとか、楽しんだりっていうのって、同じ表情にしかならないし、本気で思っている顔と全然違うんですね。例えば『笑顔で写真お願いします』って言われた時の笑顔って、心からの笑顔じゃなかったりするじゃないですか。今その場で作らなきゃっていう意識だから、その心が反映されていないというか、本当に楽しんで笑っている笑顔にしたいっていう思いがあって。だから、そういう写真は私は苦手なんですけど、例えば、家族写真とかも笑顔でって言われた時に本当の笑顔の家族写真ってなかなかないと思うんですよね。それを映像で体現したいなっていう思いがあって。やっぱり本当の笑顔と作った笑顔は全然違うので、そこは私が心引かれる部分なんですよね。多分見てて。だから自分がそうなりたいっていう思いがあるんだと思います」


Netflixで全世界に配信された人気コミックの実写映画「シティーハンター」でヒロインの槇村香を演じる。役の関係で、22年に25センチも髪を切った。


「前までこうやりたい、ああやりたいって言ってたんですけど、何かそうするとすごく自分を狭めてる気がする瞬間があって。周りの方にこれ向いてるよって言われて演じた時に、そうかなって思いながらやった時になんか、私意外とこっち合ってるのかもっていう発見があったりとかして。だからそういう目標は立てつつ柔軟に、どの作品でもやっぱり、どこかで生きてる人間にって思ってもらえるように、演じていきたいなっていうのが一番大きいです」


◆森田望智(もりた・みさと)1996年(平8)9月1日、神奈川県生まれ。11年に芸能活動を開始。映画は17年「一週間フレンズ。」、22年「さがす」、ドラマは20年にTBS系「恋する母たち」、21年はテレビ朝日系「言霊荘」、22年はTBS系「妻、小学生になる。」などに出演。NHK朝ドラには「おかえりモネ」「虎に翼」へ出演している。直近では28日公開の「ナイトフラワー」や、来年2月公開の「ほどなく、お別れです」など、映画での活躍も目立っている。163センチ。血液型O。

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