
首都圏に電力を供給する新潟県の柏崎刈羽原発が、再稼働に向け大きく動き出しました。新潟県の花角知事は先ほど、会見を開き、再稼働を「容認」する意向を表明しました。
新潟県 花角英世 知事
「6号炉・7号炉の再稼働の国の方針について、了解することとしたい」
午後4時に臨時会見を開いた新潟県の花角英世知事。
国に対して、避難道路の整備や電源三法交付金の見直しなどを求め、その対応を確認したうえで、柏崎刈羽原発の再稼働を認めると述べました。
新潟県 花角英世 知事
「(県民の中に)事業主体である東京電力に対する信頼度が、なかなか確立していない。発電している電力は、基本的には新潟県内で使われる電気ではない。(判断の)難しさを上乗せするところ」
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柏崎刈羽原発は、福島第一原発事故後の2012年に全ての原子炉の運転が停止。テロ対策の不備の発覚などで運転停止が長期化しましたが、今年10月に再稼働に向けた技術的な準備が整っていました。
ただ、新潟県が行った県民意識調査では、6割の人が現時点で再稼働の条件は整っていないと回答するなど、再稼働の賛否が拮抗していました。
知事の“再稼働容認″に県民は…
再稼働 賛成
「原発もリスクがありますけど、まだクリーンな方なのかなと」
再稼働 反対
「どこで今、地震が起きてもおかしくないので、再稼働してほしくない」
新潟県 花角英世 知事
「県民の意見は、再稼働に肯定的な人と否定的な人が大きく分かれている状態。これまでの安全対策・防災対策等の取り組みについて、認知が上がっていけば、再稼働に対する理解も広がるのではないか」
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県議会で知事の判断が了承されれば、早ければ来年1月にも再稼働できる可能性があります。再稼働すれば、福島第一原発の事故後、東電の原発では初めてとなります。
