
放送開始100周年という重要な節目となる今年の『第76回NHK紅白歌合戦』。しかし、11月14日の出場者発表以来、ある出場アーティストをめぐる騒動が波紋を呼んでいる。
それは初出場となる韓国発の4人組ガールズグループ「aespa」だ。
「aespaは韓国の大手芸能プロ『SMエンタテインメント』から’20年にデビューしたグループ。韓国人のカリナさん(25)、ウィンターさん(24)、日本人のジゼルさん(25)、中国人のニンニンさん(23)の4人で構成されており、アジア圏のみならず、世界的に人気。今年の大型野外フェス『SUMMER SONIC』のメインステージにも出演し、紅白初出場組の中でもトップクラスの人気を誇るのではないでしょうか」(WEBメディア記者)
そんな多国籍で勢いのあるグループの紅白出場が発表されたことで、メンバーの1人の“過去の騒動”が再燃しているのだ。
「ニンニンさんが’22年5月にファン向けのアプリに1枚の写真を投稿したのですが、その内容が改めて物議を醸しています。当時、ニンニンさんは《i bought a pretty light〜〜〜how is it?(訳:可愛いライト買ったよ〜〜〜どう?)》というコメントとともに、大きな爆発の際に生じる“きのこ雲”を模した卓上ランプの写真を投稿。同じものと見られる商品が大手通販サイトではとして約1万円程度で販売されています。
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日本は世界で唯一、原子爆弾を投下され、広島で約14万人、長崎で約7万人という歴史上類を見ない被害を受けました。そのため、ニンニンさんの過去の投稿が不適切であるとし、SNSでは《#aespaの紅白出場取消を求めます》などと、aespaの紅白出場取りやめを求める声が一部で噴出しています」(WEBメディア記者)
オンライン署名サイト「change.org」では「aespaの紅白出場停止を求めます」と題した署名活動が出場者発表者後にスタートし、その数はみるみる増え、21日にはついに10万件を超える賛同が集まった。
本誌が11月17日、この一件についてNHK広報局に問い合わせたところ、「ご指摘の事案は承知していますが、所属事務所には、当該メンバーに原爆被害を軽視、揶揄する意図がなかったことなどを確認しています」と、出場は”問題なし”との回答があった。
とはいえ、『紅白』当日まであと1カ月以上あり、この余波がますます広がることが予想される。果たして、このまま何事もなく本番を迎えることができるのだろうか。あるテレビ局関係者は“最悪のケース”をこう想定する。
「同様の事例をめぐっては、’18年、世界的人気を誇る韓国のボーイズグループ・BTSのメンバーが”きのこ雲”と思われる写真がプリントされたTシャツを過去に着用していたことがSNSで問題視され、同年11月放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の出演が急遽取りやめになりました。それだけ、原爆を揶揄するような行為に対する日本人の忌避感は強く、センシティブな問題ですし、今後事態が大きく変わる可能性も否定できません。
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これまで、’20年にメンバーの新型コロナ感染を理由にSnow Manが、’21年に娘の神田沙也加さんの急逝を受けて松田聖子さんが、出場発表後に辞退したケースなどはありました。また、騒動絡みでは実弟の不祥事を理由に10年連続トリを続けていた美空ひばりさんが、’73年の『紅白』に選ばれなかったことはありますが、出場発表後に騒動によって“出場取り消し”になった人は過去にもいないはずです。
これ以上批判のうねりが大きくなれば、初めての”炎上”による辞退の可能性もゼロではなくなるかもしれませんね。何かしらアーティスト側が騒動について改めて釈明などする必要も出てくるかもしれません」
果たしてこの騒動の“着地点”はどこになるのか――。
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