2025年F1第22戦ラスベガスGP 角田裕毅(レッドブル) 2025年F1ラスベガスGP決勝で、レッドブルの角田裕毅はピットレーンからスタートし、14位でフィニッシュした。
予選でチームがタイヤの内圧を誤ったことで、角田は本来のパフォーマンスを発揮できず、19番手に沈んだ。チームは決勝に向けて、角田のパワーユニット(PU)エレメントを交換することを決定。さらにサスペンションのセットアップも変更、リヤウイングアセンブリーを異なる仕様に変更したため、角田はピットレーンから決勝をスタートすることになった。
決勝1周目に他車のアクシデントがあったため、角田は17番手に上がるが、その周の終わりにタイヤ交換を行い、ミディアムからハードへと履き替えた。その後、バーチャルセーフティカーが導入され、その間に数台がピットストップを行い、角田は16番手を走行。21周目には13番手に上がったが、その後、ポジションを落とし、27周目にミディアムへのタイヤ交換を行った。
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の後ろを走り続けた後、45周目に前に出て14番手に上がり、その位置でレースをフィニッシュした。
■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)決勝=暫定14位(50周/50周)ピットレーンスタート/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
「今日は思いどおりにいきませんでしたし、予選で起きたタイヤ内圧の問題がなければ、もっとはるかに上の順位にいられたと思います。予選で起きたことはミスで、自分ではどうしようもないことでしたが、とても悔しいです。それまで週末の流れは良かっただけに残念です。避けるのが比較的容易なことで、良いレースをするチャンスを失ってしまいましたが、チームとしてそこから学びます」
「2周目のバーチャルセーフティカーのタイミングがうまくはまっていれば、今日は成功する戦略を採れた可能性がありましたが、結局は運が悪かったです。ちょうどその直前にピットインしていたのです。最近はすべてが自分に不利に働いているように感じますし、週末が計画どおりに進んでいません」
「また、昨夜に施したセットアップ変更も、期待したほどペースに影響を与えませんでした。最近は自分のコントロールできないことが多く起きていますが、自分にできることをやるしかありません。ペースは徐々に上がってきていますし、マシンをより快適に感じ、自信も持てるようになってきています。これまでどおり、自分のやるべきことを続けます」
(レース直後のインタビューで語り)「まず何より本当に不運でした。ピットに入った時の(バーチャル)セーフティカーのタイミングが全く理想的ではありませんでした。その後は他のマシンがピットに入ったことで、ずっとダーティエアの中を走ることになってしまい、すべてが自分に不利な方向に向かっているように感じました。本当に厳しいです」
「予選までに示したペースは良かったと思いますが、予選自体は完全に自分のコントロール外で、チャンスを失ってしまいました。つらいです。ペースそのものは正しい方向に向かっていると思いますが、結果で示せなかったことが悔しいです」
(「週末の序盤に強力だったことをチームは理解しており、結果が出なくてもその評価は助けになるのでは」と聞かれ)「FP1、FP2、FP3で何度か、パフォーマンスランでマックスより前にいました。自分にとってこれまであまりなかったことですし、長い間見られなかったことだと思います。マックスの強みのひとつは、予選で自分のレベルもマシンのレベルも一段上げてくるところです。でも僕も予選には自信があり、レースウイークの中でもより良いパフォーマンスができる場面です」
「皆が気づいてくれているとは思いますが、同時に、自分が欲しいのは結果ですし、それはチームも同じです。このようなミスを続けるわけにはいきません。カタールに向けて立て直します」
[オートスポーツweb 2025年11月23日]