
菓子工場兼住宅の火事で死亡した男性は、歌舞伎俳優の片岡亀蔵さん(64)だったことがわかりました。
【写真を見る】【訃報】歌舞伎俳優の片岡亀蔵さん(64)死去 東京・足立区の菓子工場兼住宅で火事
24日、午前4時ごろ、足立区東伊興(ひがしいこう)の3階建ての菓子工場兼住宅で火事があり、火はおよそ2時間後に消し止められましたが、建物の3階、30平方メートルが焼けました。
警視庁によりますと、3階から男性が心肺停止の状態で見つかり病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
警視庁が身元の確認を進めたところ、亡くなったのは、東京文京区在住で、 歌舞伎俳優の片岡亀蔵(かたおか かめぞう)さん(64)だということです。
そのほか、60代の男性1人がけがをしているということですが、搬送時は会話ができる状態だったということです。
現場の建物は菓子工場兼住宅で、3階は住居として使われていたということで、
警視庁などが火事の詳しい状況を調べています。
また、所属事務所の松竹も、片岡亀蔵さんが死去したことを、公表しました。
「葬儀などは、決まり次第、改めてお知らせ」するとしています。
【片岡 亀蔵(かたおか かめぞう)さんプロフィール】
本名:片岡 二郎(かたおか じろう)さん
1961年(昭和36)9月15日生まれ、64歳。東京都出身
五世片岡市蔵の次男。兄は六代目片岡市蔵。
1965年(昭和40)12月歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵 十段目』の一子由松で片岡二郎の名で初舞台。1969年(昭和44)11月歌舞伎座『辨天娘女男白浪』の丁稚三吉ほかで四代目・片岡亀蔵を襲名。1995年(平成7)5月歌舞伎座で名題昇進。
時代物、世話物、新作などジャンルを問わず、敵役から老け役、滑稽味のある役など幅広い役柄をこなし、存在感のある確かな演技力で舞台の脇をしっかりと固めるベテランの俳優として活躍。風格とよく通る声を持ち、近年は『義経千本桜 渡海屋・大物浦』の武蔵坊弁慶、『俊寛』の瀬尾太郎兼康、『仮名手本忠臣蔵』の斧九太夫、『弁天娘女男白浪』の南郷力丸、『夏祭浪花鑑』の三河屋義平次、『髪結新三』の家主長兵衛、『河内山』の北村大膳、『魚屋宗五郎』の父太兵衛、歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』のウラベなどを演じ、味わい深い演技で舞台を盛り立てていた。
最後の舞台は2025年(令和7)10月名古屋・御園座『京鹿子娘道成寺』所化妙念坊、『鼠小紋春着雛形』辻番与惣兵衛など。
1998年(平成10)年、第十七回眞山青果賞助演賞。
【担当:芸能情報ステーション】
