
歌舞伎俳優の坂東玉三郎(75)が25日、都内で、「第22回タニタ健康大賞」を受賞した。同賞は日本人の健康作りに貢献した個人・団体を顕彰するもの。
1957年(昭32)に初舞台を踏み、64年に5代目坂東玉三郎を襲名。以来、歌舞伎界を代表する立女形として多くの観客を魅了してきた。12年には人間国宝に認定され、後継者の育成にも力を入れている。
「舞台に立つ仕事をしてきて健康を欠かすことはできない。今まで大きな病気をしたことがないし、大きな検査もしたことがない。あらためて健康だったんだなと感じます」。
女形で大切にしていることは「自分がどういうふうに生きてきたかということが舞台に出てくる。(見る人の)心の中に入り、あるいは記憶として残り、どんな役をやっても、今まで生きてきた時間と空間、それから何を感じてきたかっていうことが、役を通してお客さまに見えていく。それが舞台の表現になる」と指摘。そして「女形として昔からある基本的な形や作法を大事にしてきたつもりです」と続けた。
食へのこだわりは「有機の自然の野菜を食べる。飲み物もただの水を飲むようにしている」という。
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「今年を表す言葉」には「継続」と書いた。「僕は今年はどうだったとか来年はどうだとか掲げない。今日を大切に生きていくことが一番大事。食も仕事への姿勢もそうで、小さいことを継続できるかどうか。何十年も継続をすることは難しいから『継続』にした」と説明した。
そして心身の健康維持に欠かせないのが昼寝だという。「昼寝をすると思考が新しくなる。困ったことがあっても1度寝ると、何ともなくなる。そして人工の明かりを浴びないようにしている。舞台は明かりに照らされているので暗いところが好き。心は明るく電気は暗く」。キャッチーな言葉で締めくくった。
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