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「まず最初に、自ら取った行動により傷つけてしまった当事者の方に遅くなりましたが、また直接ではなくこのような形になり大変恐縮ではありますが、心からお詫びの気持ちをお伝えさせてください。本当に申し訳ございませんでした」
神妙な面持ちで、こう謝罪したのは元TOKIOの国分太一(51)。6月20日に無期限活動休止を発表してから初めて公の場に姿を現し、代理人の菰田優弁護士とともに東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見をした。
黒いスーツにメガネ姿で登場した国分は、冒頭の言葉に続けてファンや関係者に向けて謝罪し、自身に関する一連の騒動の経緯を説明。ときおり目に涙を浮かべたり、声を震わせたりする場面も見られた。
「国分さんが活動休止を発表した日に、日テレは『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)から国分さんが降板することを発表。“過去にコンプライアンス上の問題行為があった”と説明がなされましたが、事案の内容は一切明かされませんでした。TOKIOのメンバーだった松岡昌宏さん(48)と城島茂さん(55)も事態を重く見たようで、騒動の5日後にグループの解散が発表されたのです」(芸能関係者)
その後、日テレは9月29日に、外部の有識者で構成された「ガバナンス評価委員会」による最終意見書を公表。日テレ側が国分の事案を明らかにしなかったことについて「具体的な説明を行うことは難しく、説明としてはやむを得ない」とし、日テレ側の一連の対応は「事案に即した適切なものであった」としていた。
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しかし菰田氏が10月23日に開いた記者会見では、日テレ側の対応に瑕疵があったとして、日弁連に人権救済を申し立てていたことが明らかに。国分に“日テレ側と対立するつもりはない”との思いがあることも伝えられたが、双方の主張に食い違いがあることが浮き彫りになっていた。
そんななか冒頭の記者会見で、国分が明かした日テレ側の“対応”が波紋を呼んでいる。
報道陣との質疑応答で、記者から6月に『ザ!鉄腕!DASH!!』の降板が伝えられた際の気持ちを聞かれ、国分は「『制作局長と日本テレビのプロデューサーが新しく代わりますので、ご挨拶したいです』ということで、日本テレビに伺いました」と振り返った。
当時、制作局長と少し会話をした後に、「コンプライアンスについて2、3伺いたいことがある」と持ちかけられたという。国分は「コンプライアンス局の方、それから弁護士の方が現れ、そこで突然の聞き取りが始まりました」と述べ、「その聞き取り後、執行役員の方がこられ、そこで降板を告げられました」と告白。
そのときの心境について、「突然の聞き取りということもあり、かなり動揺し、緊張して『何が始まるんだろう』っていう、そんな気持ちで聞き取りが始まりました。とても冷静ではなかったような気がしています」とコメント。その上で、聞き取りの場で自身が取った行動とそれに対する日テレ側の“要請”を、こう明かしたのだ。
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「それでも何とか、このような状況をしっかりと受け止めなければいけないと思い、スマホの録音機能を回しましたが、その行為を弁護士の方に見つかり、削除するように言われました。その削除の理由は、『プライバシーを守るためなのでご了解を得たい』ということなので、その場で削除することしかできませんでした」
コンプライアンスの担当者からはメモ用にノートとペンが渡されたというが、国分は「突然の聞き取りで緊張、それから不安、色々あり、手が震えて何も書けなかったことを覚えています」と語っていた。
執行役員から降板を告げられた際には「頭が真っ白になってしまった」といい、「『番組はどうなるんだろう』『メンバーに大変迷惑をかけた』『他のテレビ局の皆さん、スポンサーの皆さんにどうしたらいいんだろう』という気持ちになり、その場で『本当に申し訳ございませんでした』その言葉を言うのが精一杯でした」と声を震わせていた。
慎重に言葉を選びながら、当時の状況を説明していた国分。だが、記者会見で初めて明かされた“日テレ側が録音の削除を要請した”という話に驚いた人も少なくなかったようで、Xではこんな声が広がっている。
《うおー国分太一、録音消されたんマジかよ…!》
《中身がまったくわからないけど、状況的に公平じゃないという印象を受けるね》
《めっちゃ怖いんですけれど? 一体何が起きてるの?》
《日テレ側にスマホでの録音消されるって、闇深すぎないか…》(すべて原文ママ)
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いっぽう、国分は会見で自身が起こした問題行為について、日テレ側と「答え合わせができていない」と繰り返し主張していた。
だが、国分の会見を受けて日テレは声明を発表し、《私共は一貫して関係者の保護を第一に対応しており、何よりも関係者が自分の身元を特定され、“二次加害”がもたらされることに強い恐怖を感じております。その観点から「答え合わせ」は難しいと考えております》と反論。
また、声明のなかでは《私共は国分氏との面会等について門戸を閉ざしているわけではありません》としつつも、《国分氏の代理人が私共とのやりとり等について、一方的な情報を流布するなど、代理人の言動に不信感を感じざるをえない状況下では難しいと感じております》と言い添えていた。
「日テレ側は“コンプライアンス上の問題行為があったとしか公には説明できない”と強調していますが、国分さんが“どの行為が問題視されたのか知りたい”と思う気持ちも理解できるでしょう。降板の通達時には、プライバシー保護の観点から録音の削除も求められたそうですが、国分さんの話しぶりからすると不本意だったようにも見て取れました。
今回の騒動をきっかけに国分さんのパワハラやセクハラの疑惑も一部で報じられており、番組降板は身から出た錆だったのかもしれません。とはいえ、国分さん側も納得できるかたちで解決できない限り、双方の間にわだかまりが残ってしまうのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)
日テレの声明では《弊社社長福田としましても、「時期がきたら国分氏の話を伺いたいし、自分の気持ちをお話しできればと思っている」と申しております》と締めくくられていたが、“然るべき時期”はやってくるのだろうか。
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