池上彰の“伝える秘けつ”に村上信五が共感 特別対談が実現「勇気をもって一歩前へ」「たくさん恥をかく」

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2025年11月27日 11:46  オリコンニュース

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『池上彰が話す前に考えていること』より(C)新潮社
 ジャーナリスト・池上彰氏による新刊『池上彰が話す前に考えていること』(新潮社)が、きょう27日に発売される。わかりやすく伝えるプロ・池上氏の「すごい頭の使い方」が詰まった一冊。新潮社PR誌『波』12月号では、池上×村上信五(SUPER EIGHT)の特別対談も実現した。

【写真】村上信五の真剣な横顔

 池上氏のわかりやすく簡潔に伝える秘けつは「思考の整理」にあった。生放送の現場リポート、子ども番組の司会、選挙特番でのするどい質問など、唯一無二の経験で培った177の実行スキルを収録。村上との対談では仕事に対する心構えやすきま時間の活用法など、多岐にわたるテーマついてたっぷり語り合った。

 ニュース解説の第一人者といえば、池上氏。「なるほど、そうだったのか」と膝を打ち、自分もあんなにわかりやすく話せたら、説明できたら…と思う人も少なくないはず。意外なことに、学生時代はシャイで口下手、「話がつまらない」とツッコまれることもあったという。

 仕事を始めてからは生放送の現場リポートや子ども向けニュース番組のお父さん役、選挙特番でのMCなどの経験を通して、効率的な「頭の使い方」を身に着けたという。それは、誰もが今すぐに真似できるシンプルなことばかり。

 また同書を呼んで「共感しかなかったです」と語るのが、SUPER EIGHTのメンバーで、MCとしても活躍する村上。意外な共通点もお持ちの2人が、いつも「話す前に考えていること」こととは。刊行記念スペシャル対談の一部も公開された。

■新潮社PR誌『波』2025年12月号より、一部抜粋

池上:私は社会部の記者時代、あれをリポートしろ、こんな番組をつくってみろと命じられると、「そんなのできそうもない」って尻込みしていました。能力も経験もないですからね。でも、「いや、待てよ。ここで踏ん張れば自分の成長につながるかもしれない」と考え直して、あえてちょっとだけ背伸びするようにした。すると、それをやり遂げた時に「自分はここまでできるようになった」と自信につながったんです。

村上:めちゃめちゃわかります。その一歩を踏み出せるかどうかが大切なんやと思います。そこで躊躇(ちゅうちょ)してしまう人は多いから。

池上:若い頃の積み重ねはあとになって活きてくるんですよね。だからこそ、勇気をもって一歩前へ。

村上:まさに「たくさん恥をかく」ことの大切さですね。僕、いまだに「上手いことしゃべれたな」とか思うことはないです。自分で「上手くしゃべれたなあ」っていくら思っても、果たして本質の部分が相手に伝わっているか。ほとんど伝わっていないんやろな…と反省することのほうが多くて。伝えるってつくづく難しいことだと思います。

■村上信五コメント(新潮社PR誌「波」特別対談より)

(テレビ番組で共演した際)スタジオに入る前、池上さんと初めてご挨拶して、「裏表がない人やなあ」と思いました。椅子に座っていらっしゃったのに、パッと立ち上がって丁寧にあいさつしてくださって。だから、そのあとすごくお仕事しやすかったんです。ご本を読ませていただいて、共感しかなかったです。「これ、そうですよね!」って。

■池上彰コメント

この仕事をしていると、「わかりやすいニュース解説をありがとうございます」と声をかけられるようになりました。それ自体はありがたいことなのですが、安直に「答え」だけを求めて、それ以上のことを考えなくなっている人が増えている気がしています。これは危険なことです。
安易に、そして安直に「答え」を求めずに、自分の頭で考えてみる。そんな習慣を身に着けてほしいと願っています。そんなトレーニングのために本書を役立てていただければ幸いです。

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