ライアン・ハンター-レイがアロウ・マクラーレンとジョイント。2026年のインディ500制覇を狙う

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2025年11月27日 11:50  AUTOSPORT web

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ライアン・ハンター-レイが、アロウ・マクラーレンに加入し自身2度目のインディアナポリス500での優勝を目指すとともに、チームに初勝利をもたらすことを目指すとアナウンスした
 アンドレッティ・グローバルで2014年のインディ500優勝経験を持つライアン・ハンター-レイが、来年5月の約1カ月間、アロウ・マクラーレンに加入し自身2度目のインディアナポリス500での優勝を目指すとともに、チームに初勝利をもたらすことを目指すとアナウンスした。

 今季2025年のインディ500では、ドレイヤー&レインボールド・レーシングから「レース界最大のスペクタクル」と呼ばれた2度目の優勝を飾る寸前まで行ったハンター-レイだが、このベテランがドライブする23号車シボレーはレース終盤をリードしていたものの、最終ピットストップのレーン進入時に燃料切れとなり、そのままエンジンが息を吹き返すことはなかった。

 2012年のシリーズチャンピオンでもあるハンター-レイは今回、アロウ・マクラーレンの31号車シボレーをドライブすることが決定し、そのカーナンバーは2003年にアメリカン・スピリット・チーム・ヨハンソンから参戦したチャンプカーにおいて、そのルーキー時代に使用した最初の車番を彷彿させる。

「これはあらゆる意味で素晴らしい機会だ」と、新たな役割に意気込むハンター-レイ。「このパートナーシップを追求し、実現させてくれたザク(・ブラウン)、トニー(・カナーン)、そしてアロウ・マクラーレンの経営陣の皆に感謝したい」

 インディカー界でも新興チームに属する若い組織に加入し、自らの豊富な経験とノウハウを注ぎ込む役割が期待されるハンター-レイだが、12月に45歳を迎えるベテランはこれが17回目のインディ500参戦となり、現地インディアナポリスでは過去4年で3回のトップ3を記録するパト・オワードを筆頭に、新進気鋭のクリスチャン・ルンガー、そしてブリックヤード初レースで199周目にクラッシュを喫していたノーラン・シーゲルとともにチームを代表する。

「モータースポーツの歴史においてもっとも象徴的なチームのひとつであり、スポーツの頂点を目指し、そしてもちろんインディ500優勝のために惜しみない努力とリソースを注ぎ込む組織であるマクラーレンを代表し、このチームでレースを戦えることは本当に光栄だ。前回の500では惜しくも優勝を逃したが、このパートナーシップを最大限に活用する準備は万端だよ」

 アンドレッティ時代には2010年からハンター-レイのチームメイトを務めた、現アロウ・マクラーレンのトニー・カナーン代表は、ハンター-レイにとっても、アロウ・マクラーレンにとっても、このインディ500参戦は双方にメリットのある選択肢だと強調する。

「ライアン(・ハンター-レイ)はアロウ・マクラーレン・インディカー・チームにとって素晴らしい戦力であり、パト(・オワード)、クリスチャン(・ルンガー)、ノーラン(・シーゲル)とともに5月に4台目のマシンに乗せるべき、まさに望んでいた人材だ」と続けたカナーン代表。

「彼はインディ500のチャンピオンだ。マクラーレンの歴史を振り返ると、4台目のマシンを投入する理由がまさにそこにある。もう1台、優勝候補を増やせるんだからね」

「彼は実績のある勝者であり、この歴史的なイベントで優勝する可能性が高いと確信している。ご存じのとおり、ライアンと私はともに数々のレースで勝利を収めてきた。彼は私にとって最高のチームメイトのひとりでもあるんだ。彼とともにスタートを切り、来年5月にチームの一員として迎えられることを、本当に楽しみにしている」

 長年にわたりインディカーのタイトル争いに加わってきたカナーンは、ここまでチームの再構築に強い意志を持って取り組んでおり、カイル・モイヤー、スコット・ハーナー、エリック・カウディンなど、彼の成功を支えた多くの人材が獲得可能になった途端、彼らをチームに迎え入れ、組織強化プログラムを前進させている。その同じアプローチが、2010年にアンドレッティ・グローバルでチームメイトだったハンター-レイの獲得にも当てはまる。

「年内に開発テストを行うので、3日間マシンに乗る予定だ」と明かしたハンター-レイ。「マクラーレンに足を踏み入れて最初の15分間は、見慣れた顔が次々と現れたよ(笑)。カイル・モイヤー、エリック・カウデンとはすでに話し合いを重ねてきたし、トニーと僕はとても仲の良い友人だ」

「2010年のシーズンに向け2009年の末にチームへ加入したとき、アンドレッティはまさに大混乱だった。彼らは調子を落としていた。トニーと僕は、セブリングでの最初のテストですぐ、ドライビングスタイルが同じだと確信した」

「他のチームメイトとも協力して作業を進めたが、実際には全く同じドライビングスタイルだったからこそ、2010年に向けてまったく異なるセッティングを考案し、本来の調子を取り戻すことができたんだ」

[オートスポーツweb 2025年11月27日]

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