画像:株式会社AbemaTV プレスリリースよりNetflixは2025年11月13日、日本発の新ドラマ『イクサガミ』の全世界配信を開始しました。豪華キャストが集結し、“日本らしさ”が色濃く反映された高い完成度の作品として、国内外から大きな注目を集めています。
その中でも本作で怪演を見せているのが俳優の伊藤英明さん。久しぶりに姿を見せた伊藤さんに、視聴者からは「今、こんなふうになっているなんて!」と驚きの声が相次いでいます。
◆世界で話題沸騰の“武士版バトルロワイヤル”
『イクサガミ』は今村翔吾さんによる同名小説を映像化した作品。武士の時代が終わりを迎えた明治初期。巨額の賞金を懸け、武士の生き残りたちが刀を手に死闘を繰り広げる“武士版バトルロワイヤル”を壮大なスケールで描いています。日本を含む11の国と地域のNetflix週間TOP10で首位を獲得するなど、世界的にも大きな反響を呼んでいる作品です。
主演を務めるのは、時代劇でもすでにベテランの域に達している岡田准一さん。岡田さんは本作にプロデューサーとしても携わっています。
さらに、藤崎ゆみあさんや清原果耶さんといった期待の若手女優に加え、東出昌大さん、染谷将太さん、早乙女太一さん、淵上泰史さん、山田孝之さん、一ノ瀬ワタルさん、吉岡里帆さん、二宮和也さん、井浦新さん、玉木宏さんなど、主役級の俳優陣が勢ぞろい。まさに“超豪華キャスト”の大作となっています。
◆伊藤英明の狂気が物語を揺るがす
その中でも特に強烈な存在感を放っているのが、伊藤英明さんです。伊藤さんは、岡田さん演じる嵯峨愁二郎の宿敵的な立ち位置となる貫地谷無骨を熱演。落ち武者を思わせるビジュアルに、太刀を振るう荒々しい立ち回りを見せ、雄たけびを上げながら獲物を追うかのように斬り込む姿は圧巻です。
血にまみれたまま不気味に笑みを浮かべるシーンも迫力十分で、183cmの長身を生かしたダイナミックなアクションは作品の大きな見どころとなっています。伊藤さんの存在が物語に深みと迫力を与えていることは間違いありません。
イケメン俳優の登竜門として知られる「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞した経歴を持つ伊藤英明さん。2004年公開の映画『海猿』で海上保安官を演じ、一躍国民的スターとなりました。爽やかで端正な好青年というイメージが根強く残っている視聴者も多いでしょう。
2010年の映画『悪の教典』では、大量殺人を犯すサイコパスな教師役に挑んだ伊藤英明さん。『海猿』シリーズでの爽やかな好青年のイメージから大きく転じ、初の本格的な悪役として猟奇的な演技を見せ高い評価を受けました。
今回演じた貫地谷無骨のキャラクターは、その“悪の教典”をどこか思わせる一方で、年齢を重ねて一段と渋みと大人の魅力を増した伊藤さんにとって、この役はハマり役と言えるでしょう。
本作での伊藤さんの演技について、視聴者からは「しばらく見ない間に渋くて格好いいイケオジになっている」「こういうクレイジーな役をもっと見たい」といった声が上がっています。
◆“イケオジ”人気と共鳴する再評価の波
伊藤さんは今年4月から配信がスタートした、北九州の極道組織を描くドラマ『ドンケツ』(DMM TV)にも主演し、“最強のヤクザ”を演じ話題となりました。『イクサガミ』に限らず、今後もこうした武闘派で男臭い役柄を演じる伊藤さんを見る機会が増えていくのではないでしょうか。
さらに伊藤さんが再注目されている背景には、ワイルド系イケオジの人気が男女問わず高まっていることがあります。高身長で体格が良く、無骨で男らしいだけでなく、40代・50代ならではの大人の渋みや色気を備え、プライベートでは趣味を楽しむ余裕のある雰囲気も魅力です。
たとえば、すでに芸能界を引退していますが、バイクや釣りを楽しみつつ自由に音楽活動を行う長瀬智也さんや、芸能活動休止後にコーヒーブランドを立ち上げ、2年前から俳優業に復帰した坂口憲二さんなどが代表例です。
伊藤さんも馬主や花火師の資格を取得するなど、自分の趣味を極めつつ、年齢を重ねて増した魅力を武器に取り組んでおり、こうした姿に惹かれるファンは多いようです。
◆大物俳優とは思えない自由さに親近感
また、伊藤さんは公式TikTokで面白ショート動画を連日投稿していることでも知られています。「日本の俳優界で一番TikTokの使い方が上手い」「大物俳優が何してるの(笑)」「『海猿』のイメージで見ると余計に面白い」といった声が寄せられ、リアルタイムで『海猿』を見ていなかった若い世代からも人気を集めています。
こうしたSNSでの自由な遊び心も、イケオジとしての魅力を際立たせ、多くの人の心を惹きつけているのかもしれません。
今後も悪役や肉体派キャラクターとしての演技や、TikTokで見せるユーモラスな一面で、伊藤さんへの注目はさらに高まりそうです。
<文/エタノール純子>
【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中