
【動画】『兄を持ち運べるサイズに』本編シーン
本作は、作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイ『兄の終い』をもとに、中野量太監督が脚本・監督を務めて映画化。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる、家族のてんてこまいな4日間を描く。
主演は、マイペースで自分勝手な兄に幼いころから振り回されてきた主人公・理子役の柴咲コウ。共演には、家族を翻弄する映画史上稀に見る“ダメ兄”を演じるオダギリジョー、兄と一時は夫婦でありながらも離婚した元妻・加奈子役の満島ひかり、両親の離婚後は母と暮らす娘・満里奈役の青山姫乃、そして最後まで兄と暮らした息子・良一役の味元耀大が名を連ねる。
いよいよ今週公開となる本作より、兄の妹・理子役の柴咲と、兄の元妻・加奈子役の満島、そして兄の娘・満里奈役の青山の本編映像が解禁された。
映像は、兄(オダギリ)の遺品整理のため、3人が宮城県・多賀城市にある兄のアパートを訪れるシーン。兄が暮らしていたゴミ屋敷化した部屋で、理子、加奈子、満里奈が黙々と遺品を整理していると、「私がいる…」と、満里奈の震えるような声が響く。彼女の視線の先にあったのは、壁に貼られた幼い頃の満里奈の写真だった。
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写真を見つめながら理子は、「自分で壊したくせに…」と、小さく呟く。その表情には、長年抱えてきた兄へのわだかまりが、ふとほどけていくような気配がにじんでいる。兄が大切にしていた家族の記憶を目にした3人は、それぞれ胸の奥に抱えていた兄への思いを静かに受け止めていく。映像はその後、3人が兄の車で葬儀場に向かう姿で締めくくられる。
映画『兄を持ち運べるサイズに』は、11月28日より全国公開。
