舞台「大地の子」中国語のセリフがあるのかないのか…「情報が錯綜しています」井上芳雄タジタジ

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2025年11月28日 02:01  日刊スポーツ

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明治座の舞台「大地の子」制作発表に登場した、左から上白石萌歌、井上芳雄、奈緒(撮影・野上伸悟)

俳優井上芳雄(46)が主演する明治座舞台「大地の子」(26年2月26日〜3月17日)の制作発表会見が27日、都内で行われた。


原作は作家山崎豊子さんの同名小説(91年に単行本刊行)で初の舞台化。第2次世界大戦後、中国に取り残された孤児の波瀾(はらん)万丈の半生を描き、95年にはNHKでドラマ化された。


妹を奈緒(30)、妻となる中国人女性を上白石萌歌(25)、中国の養父を山西惇(62)、実父を益岡徹(69)が演じる。


オファーが届いた後、井上はまず両親に伝えたという。「おやじが(来年2月開幕の)『大地の子まで元気でいないとね』と言っていた。再演を重ねてずっと元気でいて欲しい」と話した。


中国が物語の舞台なので中国語を話せるかが懸念される。井上は「台本では中国語のセリフはない」と断言したが、益岡は「台本に『ここは中国語のセリフ』とありました」。これに井上は慌てて「情報が錯綜(さくそう)しています」。そこに上白石が「中国語はアクセントが難しい。自分は大学の第2言語で中国語を勉強していたが、役名などの固有名詞で中国語のセリフがどこまで入るのか。中国語を復習しようかと思う」と重ねてきた。井上は「ちょっと形勢が悪くなってきた。中国語はないと…」とタジタジだった。


戦争をリアルに知らない若い世代に向けて、井上は「まずは見て知って欲しい。80年前の話かもしれないけど、その時に生まれていれば自分だったかもしれない。昔は大変だったんだなという話ではない。同じことは繰り返すべきではないことを共有したい」。


奈緒は「無知というのは余白で、若い世代が持っている大きな強み。その余白をどういった優しいもので埋めていくのか。目の前に戦争があるわけではないので、想像し続けることが大切。平和と祈りを学び続けて、皆さんと一緒にこの舞台を共有できたらいいなと感じています」。


上白石も「戦争を直線は経験していないが、役者が語り部となって伝えていくことがたくさんあると思う。戦後80年。平和とは、争うこととは何かをあらためて考えながらお届けしたい」。


脚本をマキノノゾミさん、演出を栗山民也さんが手がける。

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  • 原作者の山崎作品はキホン、本しか読まないが、読むだけでも気合を入れて読まないといけない・・。 舞台、映画、ドラマに出演する方々のご苦労も大変なものだと思う。
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