二宮和也『独断と偏見』(集英社) 撮影/Sai タレント・二宮和也の自身初となる新書『独断と偏見』(集英社)が、本日28日発表の「オリコン年間BOOKランキング 2025」のジャンル別「タレント本」で、期間内16.6万部を売り上げ、1位を獲得。同ランキング形態別「新書」でも1位を獲得し、2冠を受賞した感想や、2026年春でのグループ活動終了を発表した「嵐」の存在についても語ってくれた。
【年間ランキング】二宮和也を始め乃木坂46も…ジャンル別「タレント本」TOP10を発表!■新書1位は男性タレントとして初「新しい「初めて」に出会わせていただけるのは本当にありがたい」
――「オリコン年間“本”ランキング 2025」の「BOOKランキング 形態別「新書」」と「ジャンル別「タレント本」」において、ご自身初の新書である『独断と偏見』が1位を獲得されました。改めまして、受賞の感想をお願いいたします。
【二宮和也】率直にすごいなと思います。人生においては歳を重ねるごとに「初めて」という経験が減っていくのが一般的なのに、まだ新しい「初めて」というものに出会わせていただけるというのは本当にありがたいですね。こればかりは自分一人では成し得ないことですし、読んでくださった方々が何かを感じてくださればいいな、何かのヒントになればいいなと願っていたので、多くの皆さんに手に取っていただけたというのは意味があったのかなと思います。
――本作は、10の四字熟語をテーマに、各10問ずつ=100問のインタビューに答える形になっています。仕事への向き合い方や、ご自身の活動に対する思い、死生観まで、たくさんの二宮さんの考え方が綴られているかと存じますが、制作中のエピソードについて教えてください。
【二宮和也】2024年に雑誌の連載をまとめた単行本(『二宮和也のIt[一途]』)の制作と同時に始まった話なので、新書は活字のみでビジュアルを載せないということがいいコントラストになってよかったなと思います。その対比を考えたという出発点は強く記憶に残っています。また、奇跡的に翌年2025年の誕生日(6/17)が集英社新書の毎月の発売日と重なるとわかったこともよく覚えています。担当編集の人は「運命だ!」と騒いでいましたが、まったくのまぐれですね(笑)。
■「嵐」は昔も今も変わらない存在「僕らが伝えたいことを形にしなければいけない」
――昨年2024年12月に取材された最後の「二宮和也」の章では、「『嵐の二宮和也』であることは念頭にある」としつつも、嵐が活動休止中である以上「それをずっと考えているかって言うと、考えていない」と続けられています。今年の5月6日に、2026年春ごろ開催予定のコンサートツアーをもってのグループ活動終了を発表されましたが、改めて二宮さんにとって「嵐」とはどんな存在でしょうか?
【二宮和也】昔も今も変わらないですね。何事もなくなってみないと「どういう存在だったか」というのは結論付けられないですし、まだ動いている最中なので、現状は活動していたときと変わらないかな。今も目の前にあるものだし、コンサートをやるときには皆さんの観たいものを探りつつ、僕らが伝えたいことをかたちにしなければいけないと思っています。
――2025年を“四字熟語”で表すと何になりますでしょうか?
【二宮和也】僕は他人の褌(ふんどし)で相撲を取っていたいタイプだから(笑)、発売時の取材会のときは「我田引水(がでんいんすい)」と答えました。2025年全体とすると……何がいいかな……(しばらく調べて)「百折不撓(ひゃくせつふとう)」。意味は「何度失敗してもくじけずに志を曲げないこと」だそうです。かっこいいよね。これにします(笑)。
――本書の「あとがき」にて「許されるのであればまたお会いしましょう」と結ばれています。次回作を出版されるとしたら、次はどのような作品になるでしょうか?
【二宮和也】この本では「エンタメ論」や「演技論」などと決めず、四字熟語をヒントにそこから派生した自分の生き方とか考え方、ものの見方など普遍的なテーマについて語りました。それもあって、幅広い読者の方々に共感していただけたのかもしれません。次回作があるとしたら、やはり普遍的なテーマのほうがいいんじゃないかなと思いますが、可能性は……どうでしょう(笑)。
――最後に、作品を手に取られた方々へ向けて、メッセージをお願いいたします。
【二宮和也】賞というのは代表的な人間が受け取っているだけで、どんな受賞もそれを一緒に喜んでくれる人たちが頑張ってくれたからだと思っています。今回も自分を応援してくれた人たちのおかげだし、その人たちの賞だと思うので、一緒に喜んでいただけたら嬉しいですね。
『オリコン“本”ランキング』は「2008/4/7付」よりスタート。
【集計期間】2024/12/2付〜2025/11/24付(実質集計期間:2024年11月18日〜2025年11月16日)