2025年FRJ鈴鹿大会 梅垣清(PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR)
2025年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の第6大会(第13戦〜第15戦)が11月21〜23日に鈴鹿サーキットで開催され、梅垣清(PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR)がシリーズチャンピオンに輝いた。
最終大会となった鈴鹿には今季最多タイとなる15台がエントリー。そのうち、マスタークラスは5台となった。予選は22日(土)午前に実施され、第13戦決勝のグリッドを決するQF1では鈴木斗輝哉(マツモトキヨシ TOM’S TGR-DC FR)が今季8回目のポール獲得。第14戦のグリッドを決するQF2では卜部和久(B-MAX RACING F111)が、そして最終レースとなる第15戦決勝のグリッドはQF1のセカンドベストタイム順となり、小松響(Rn-sports F111/3)がポールシッターとなった。
22日午後に行われた13周の第13戦は、ポールシッターの鈴木が好スタートを決めると終始レースを支配。3番手に下がった梅垣が卜部の背中に張り付き、2番手争いが接戦となったことで、鈴木は4秒のギャップを築いてポール・トゥ・ウインで今季5勝目を飾った。卜部は梅垣を抑え続け2位となった。マスタークラスは、スタート手順違反で10秒のタイムペナルティを科されたAKITA(ACR FRegional)が今季2勝目を飾っている。
23日(日)朝に行われた13周の第14戦決勝は波乱の展開となった。ポールシッターの卜部が首位を守るも、2番手につける鈴木が好ペースを刻み続け、2台はテール・トゥ・ノーズの戦いに。そうして迎えた4周目の1コーナーで鈴木がアウト側から卜部に仕掛けたが、ここで2台は接触。卜部はレース続行が叶うも、鈴木はコースアウトからマシンストップとなってしまった。
このアクシデントによりセーフティカー(SC)が導入され、6周目にリスタートを迎えた。接触でステアリングにトラブルを抱えた卜部だったが、2番手梅垣に隙を与えず、ポール・トゥ・ウィンで第14戦決勝を制した。2位に梅垣、3位に大宮賢人(PONOS RACING F111/3)が続いた。
そして、この第14戦終了時点で梅垣の2025年FRJタイトル獲得が決定した。マスタークラスは、鳥羽豊(AIWIN)が今季8勝目を飾った。
23日昼前に行われた第15戦決勝、1コーナーのホールショットを掴んだのは2番手スタートの卜部。ポールシッターの小松は2番手、鈴木が3番手で続いた。レース序盤は小松が卜部の背後をキープするも、徐々に卜部が小松とのギャップを広げ、0.6秒差でトップチェッカーを受けた。2位に小松、3位に鈴木が続いた。マスタークラスは、すでにクラスタイトルを決めている鳥羽が今季9勝目を飾った。
[オートスポーツweb 2025年11月28日]