整形前と整形後のanzoochanさんのビフォーアフター(@anhangban92より) 整形やダイエット経過、また趣味の推し活の様子まで、赤裸々な発信をしているanzoochanさん。心ない言葉で整形を決意し、ミスジャパンのファイナリストになった彼女の整形やダイエットなどの美容に関する投稿には「あんずちゃん見てるといつも頑張らなきゃって思える」「努力は報われるとはこの事ですね!努力の塊でリスペクトです」などと多くのコメントが寄せられている。彼女がなぜ美容へストイックに向き合うのか、そのきっかけや垢抜け後の心境の変化について、話を聞いた。
【写真】目は倍、顎はシャープになり、洗練された印象に…anzoochanさんの整形ビフォーアフター■家族や友人のポジティブな言葉を封印、「自分を可視化したい」がSNS投稿のきっかけに
――SNSでは、整形やダイエットの経過なども赤裸々に投稿されています。こういった投稿をされるきっかけはなんだったのでしょうか?
「一番は、『自分を可視化したい』というところから、SNSを開設しました。SNSをちゃんと始める前までは、自分が気になるところだけを美容医療を施し、体重が増えたからなんとなく減量をするという感じで、のらりくらりしていたのですが、整形をしても、ダイエットをしても何か足りない…。でも何が足りないのか分からない。このままだったら、整形の沼に陥りそう、止まることが出来なさそうと自分自身を危惧したところで、自分にゴールをちゃんと与えてあげようと思い始めました」
――とても客観的で冷静に考えていたのですね。
「友人や家族など自分に近い人の意見だと、『そんなことないよ』『気にすることじゃないよ』『痩せてるよ』とポジティブな言葉しか得られないとも思いました。そうではなく、あえて自分自身をメディアという世界に置いて、客観視して何が足りないのかを具体的に可視化したいと思いました。見られる立場になることで、様々な意見をいただきますが、モチベーションにも繋がり、始めてよかったなと思っております」
■「化け物じゃん」知らない人の心ない言葉が転機に「選ばれない人生に終止符を打ちたい」
――美容医療をされようと思ったきっかけについて教えてください。
「大前提として、私は“選ばれない人生に終止符を打ちたい”という気持ちで本格的に美容を取り組むことにしました。好きになった人からも、ミスコンも、自分だけが選ばれない場面ばかり。街中で後ろから声をかけられても正面を見ると逃げる男の人もいました。だから“選ばれてみたかった”んです」
――“選ばれない人生に終止符を打つ”、強い覚悟を感じる言葉ですね。学生時代や思春期にそう感じさせる転機となった出来事があったのでしょうか?
「元々、美意識は高い方でもあったのですが、高校時代はクラスメイトが既にモデルとして活動していたり、大手の芸能事務所に所属している子がいたり、ギャルの子も多かったんです。そのような友人たちに囲まれていたので、メイクも非常に濃く、常にアイプチをして生活していました。毎日アイプチに1時間かけて二重を作っていたので、高校卒業後すぐに二重整形をしました。当時はこれで満足していました。
当時の私は基本的に盛り上げ役、引き立て役のポジションが居心地よく、『キモイから近寄るなってー』『ほんとブスだなー』『お前はかわいくないけど愛嬌はあるからなー』という男性からの言葉も、周りが楽しんでくれて、面白いと言ってくれるならそれでいいとネタにして過ごしていました。小学生の頃から男の子から“ヘルメット”などといった変なあだ名で呼ばれたりしていたので、きっと傷ついていたのですが、多分そうすることで自分を守っていたんだと思います」
――学生時代の第三者の言葉は、時として残酷ですよね。
「盛り上げ役を受け入れていたのですが、社会人になり20代半ばのときに、とある会員制のバーで横に座っていた、偶然居合わせたお笑い芸人の方に『横の子は可愛いのに、お前ブスだな!』『人間じゃない、化け物じゃん』『お前になんて誰も寄ってこないだろ』などと言った言葉を言われました。盛り上げ役のときでもない、ただ女の子の友だちと楽しくお酒を飲んでいただけの席で何も面白いこともできない。そんな状況で言われたので、ただただ外見で判断されたという現実だけが刺さりました
思い返せば、これまで恋愛では片思いばかりで実ったことがなく、常に振られてばかりでした。告白しても今は付き合えないと言われて他の女の子と気づいたら付き合っている。でもなぜそうなるのかわからず、ただの偶然だろうと思っていましたが、そのとき言われた言葉によって、自分が思う以上に自分の外見の価値というのは低いと理解しました」
■自信をつけるために挑んだミスジャパン「外見コンプレックスの解消に繋がった」
――そこから挫けることなく努力を続け、ミスジャパンではファイナリストとして選出されました。見た目が変化したことで、ご自身のマインドにどんな変化がありましたか。
「ミスジャパンに挑戦したのも、私の生き方が誰かの希望になったらいいな、自分に自信がほしいなと思って応募させていただきました。ですが、いざファイナリストになると、選んでいただいたことはすごくありがたかったのですが、ファイナリストの中で一番自分に自信がなかったと思います(笑)。私自身、自分の見た目が変わったとはまだ自認できておりません。ただ、“選んでもらえるようになった”ということで1つ自分自身の壁を乗り越えたような気がして、自分自身への可能性を見出すことができました。元々外見のこと以外はポジティブな性格なので、ミスジャパンの高知県代表に選んでいただいたことで、少し外見コンプレックスは解消に繋がった気がします。ファイナリストに選ばれたからこそ、推しに会えるオフラインイベントへも積極的に参加しようと思えたのかもしれません」
――垢抜け後、ご家族や友人など周りの方の反応はいかがでしたか?
「あまり、友人や家族から『垢抜けたね!』と言われることがなく…。友人や家族など近い人の言葉こそ客観的な言葉ではないので、シャットダウンしているのかもしれませんが、元々美意識の高い母が、『TWICEのサナちゃん、ミナちゃんみたいな雰囲気が出てきて可愛い!』と率直に言ってくれました。まだまだ程遠いですが、私が理想とする方がサナちゃんや、女優のパクミニョンさんであるため、このときはすごく嬉しくて思わずスクショしました(笑)」
――垢抜けてよかったと思う1番のエピソードについて教えてください。
「アパレルのディレクターをしている推し活仲間がいるのですが、その友人が地元も同じで本当に性格もマインドも外見も素敵なんです。仕事もバリバリにこなしていて、その上性格は天使のようで誰もが憧れるような人なのですが、1番人間として尊敬しているその友人が、推し活の現場で一緒に撮った写真をお母様に見せたらしく『双子みたいって言われたよ!』と言われたのが本当に嬉しかったです。尊敬している友人にそんなことを言ってもらえたからこそ、恐れ多くもあり、垢抜け頑張ってよかったと思えた瞬間でした」