
【写真】シーズン1から激変 『ストレンジャー・シングス』子役たちの成長を振り返る
■撮影最終日は「人生で最高の日」
東京・増上寺で開催された来日イベントで「日本のいいところは、屋内でタバコが吸えるところですね(笑)」と冗談交じりに語ったフィンに、時の流れを感じさせられた。シーズン1配信から9年が経ち、フィンは13歳から22歳、ゲイテンは14歳から23歳、ケイレブは15歳から24歳に成長。本インタビューへの参加は残念ながらかなわなかったが、21歳になったウィル役のノア・シュナップも来日しており、すっかり大人になった4人が東京にそろった。
映画やゲームが大好きなちょっとさえない仲良し4人組マイク、ウィル、ダスティン、ルーカスが暮らす小さな町ホーキンスを舞台にした『ストレンジャー・シングス』シリーズ。ついに最終章を迎えるシーズン5では、ホーキンスの仲間たちがシリーズ最大の脅威ヴェクナを倒すために再び団結する――。
シーズン1でウィルが失踪したのが1983年11月6日。シーズン5は、そこから4度目の秋を迎えた1987年の11月3日から物語が動き出す。裏側の世界につながるゲートが出現し、傷ついたホーキンスの町は、政府が町を軍事隔離下に置き、イレブン確保の動きをさらに強めていた。マイクたちはヴェクナを探し出し抹殺することを試みるが、行方はいっこうにつかめず、どこにいるのか何をしようとしているのか謎のまま…。そんな中で、ウィルが失踪したあの日がまた近づくにつれ、あの時と同じ重苦しい死の影が忍び寄る――。
シーズン5の撮影は、2024年1月から1年かけて行われた。フィン、ゲイテン、ケイレブは、長く演じてきたキャラクターたちに別れを告げる撮影最終日に一体何を思ったのか。3人に投げかけると、「僕が最初に話すよ」とフィンが口を開いた。
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それから「『この役から抜けられて本当にうれしい! 終わってくれ!』と思っていました…というのは冗談で(笑)」とフィンとゲイテンを笑わせながら振り返ったのは、ケイレブ。
「最後の瞬間は、『これだ』とつかめるようなものではなく、自分でもうまく理解できない感じでした。終わりだとは分かっているのですが、その日が本当に来るなんて思っていなかったし、正直なところ今も終わった気がしていないんです。だって、自分の人生そのものに大きな影響を与えてきた作品だったから。何年もかけて築いた家族みたいな存在もできたし、この経験がこの先の自分を助けてくれるだろうなって思います。でも、やっぱり本当に悲しい日でした。ただそれは“良い悲しさ”でした。絶望とかじゃなくて、うれしさが混ざったハッピーな涙が流れました」
ケイレブと同様に、ゲイテンもダスティンから完全に離れられていないという。受け入れるのにもかなり時間がかかったとゲイテンは打ち明ける。
「実はダスティンという役に別れを告げるということを、積極的に考えていませんでした。どちらかというと“作品を離れる”ことの方が頭の大部分を占めていて…。でも自分の撮影最終日が近付くにつれて、すごくつらくなっていきました。まるで別れを告げながら、ダスティンに追いつこうとするような感覚というか…。今まで意識的に考えたことがなかったダスティンの特徴を一つずつ認識しながら、『さようなら』を言う感じがしました。きっと僕には必要なプロセスだったんです。僕たちがどんなに似ているかや、どれだけ自分自身を彼に注ぎ込んできたかを思い出させてくれた。ダスティンのことが大好きだし、この作品のことも本当に大好きだから別れを告げるのはすごく難しいです。実は完全に手放せていなくて、新しいプロジェクトをやっていても、ダスティンみたいに振る舞いたい衝動に駆られることもあります。それをやってしまうと、新しい作品にも自分自身にも良くないって分かってるんですけどね」
簡単には離れられないほど作品と役柄に愛を深めたフィンたち。別れを惜しみつつも、本作が迎える“結末”については満場一致で納得の行く展開になっていると話す。
■キャラ愛強い3人、結末はどう思った?
3人に「結末に納得がいっているか?」を聞くと、「むしろシリーズで一番好きな部分がラストなんです。これ以上ないほど幸せです」とフィン。ケイレブは「苦難や葛藤、喜びや愛、家族のような絆――これまでの旅路で描いてきたすべての積み重ねを考えると、あの結末はとても理にかなっている。僕はしっくりきています」と満足した様子を見せる。
シーズン2〜3あたりから結末を気にしていたと話すゲイテンは、「エンディングは、まさに“あるべき形”になっていると思います。僕はシーズン2〜3あたりの物語が大きく動き始めた頃から、『最終的にどう締めくくるんだろう?』と常に気になっていました。だからこそ、僕たちが自信を持って『これでいい』と思える形で終わらせてもらえたことに、すごく安堵(あんど)しています。きっとダファー兄弟の中にはずっと考えがあったんだと思います」と話す。
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フィンは「僕たちは語りたい物語をやり切ったと思うし、ダファー兄弟が今後どうしたいか予測することはできない。もし何年も先に、僕たちが全く違うタイプの俳優になって、今と違った人生のフェーズにいる時に、ダファー兄弟が『また描きたい』と思ってくれたら、それはそれで興味深いかもしれないです」と復帰への興味がゼロではなさそうな様子。
それからゲイテンは、「時間が必要」と言いつつ、「僕たちがその時にどんな人間になっていて、どんな俳優になっているかによって変わってくると思うんです。この先、何が起きるかも、どうなるかも分からないけど…戻れるなら僕はぜひやりたい」と前向きだ。
「いつかこのキャラクターたちに戻る機会があるとしても、作品自体はしばらく落ち着かせる時間が必要だと思います。その時間があることで、人々はまた違う視点で『ストレンジャー・シングス』を振り返られると思うんです。これから新しく見始める人たちは、シーズン1からシーズン5までを一気見することができる。そうなると、また違ったタイプの視聴者層を引き寄せるようになると思います」と分析。続けて「『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のように、作品そのものが別の形で生き始めるというか、シリーズが完結した後に再発見される現象が起きると思うんです。もしダファー兄弟が物語に戻ることを決めた場合、その“再発見”のされ方が、彼らがどう続編に向き合うかに影響する可能性もあると思います」と話す。
来日中は多忙なスケジュールをこなしていたが、時折、シーズン1で出会った少年だった頃のような笑顔も見せてくれたフィン、ゲイテン、ケイレブ。3人が青春を捧げたマイク、ダスティン、ルーカスは、再び平穏なホーキンスに戻れるのだろうか。3人が満場一致で納得していた最終話まであと1ヵ月。友達はウソをつかない――彼らの言葉を信じてラストまで首を長くして待ちたい。
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Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』は、VOL 1(第1話〜第4話)が現在配信中、VOL2(第5話〜第7話)が12月26日10時、フィナーレ(第8話)が2026年1月1日10時より世界独占配信。

